沖田☓華の「透明なゆりかご」は、命の重さを知る秀作!

透明なゆりかご

みんな、「透明なゆりかご」って漫画を知っている?
この漫画は、作者の沖田☓華さんが、実際に体験した出来事が元になっているの。
命の重さについて、とても考えさせられる内容になっているわ。

今回は「透明なゆりかご」を、いろんな人に読んでもらいたいので、紹介するわね。

「透明なゆりかご」って、どんなお話?

まず、これは主人公であり作者でもある、沖田☓華さんが、高校生の時にアルバイトしていた、産婦人科医院でのエピソードが元になっているの。

沖田☓華さんは准看護学科がある高校に通っていて、准看護師の卵だったのね。
物語は、沖田☓華さんがお母さんに薦められて、近所の産婦人科医院でアルバイトをすることから始まるわ。

「透明なゆりかご」は、沖田☓華さんの体験談になっているので、もちろん時代の設定は現代ではないの。

1997年頃のお話になるわ。
ちなみに、その頃の日本は「女子高生ブーム」とか、PHSや携帯電話が一般に普及し始めた頃。

昔の携帯電話って、今みたいに写真とか動画とか撮れなかったのよ?

沖田☓華

主人公は作者の沖田☓華さん自身

沖田☓華さんは「准看護師見習い」として、産婦人科医院で働き始めるの。
まだ、准看護師の資格を持っていないので、医療行為はもちろんできない。
先生やナースの補助や雑用が、沖田☓華さんの仕事になるわけね。

そんな日々の中で、沖田☓華さんはたくさんの命の現場に立ち会うことになるの。

「命を宿す」ということは、幸せだけではない

見習いの沖田☓華さんに、まず与えられた仕事、それは中絶手術した胎児の処理。
産婦人科医院では出産を希望する人もいれば、いろいろな事情があって子供を産めない人もたくさんくる。

中絶手術は「アウス」と呼ばれていて、アウスを希望する人も多いのが、事実なのね。

ちなみに、少し前の2014年のデータでは、日本での年間の中絶数は18万件を超えるそう。

そう考えると、中絶手術が日常的に行われているというのも、納得してしまうわ。

中絶手術はどのように行われるのか?

話を戻すわね。

中絶手術はとても残酷なもので、専用の器具を使って、子宮の中にいる胎児を掻き出すような作業なの。

胎児が人間の形のまま、出てこられることはないみたいで、とても残酷な話だけど、体がバラバラになってしまう。

沖田☓華さんは、中絶手術後の胎児を受け取り、処理する係だったの。

透明なゆりかご

淡々と処理を進めながらも、生まれてこられなかった赤ちゃんを思う主人公。

胎児を専用の処置室に運び、バラバラになった体を集めて容器に入れてあげる。
ちなみに容器に入れられた胎児は、専門の業者さんが回収に来て、その後に火葬されるそうよ。

沖田☓華さんは、胎児に童謡を歌ってあげたり、次は生まれてきて外の世界を見られるように、光に当ててあげたりするの。

透明なゆりかご

生まれてこられなかった子供たいが、次は光を浴びれるように祈る。

死産や流産、宿した子供と会えないお母さんもいる

「透明なゆりかご」には、幸せな妊婦さんもたくさん出てくるけど、残念なことに、我が子に会えないお母さんもいる。

昨日までお腹の中で動いていた赤ちゃんが、翌日には死んでいたエピソードもあった。
また、妊娠初期に胎児がお腹の中で亡くなってしまう、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)のエピソードも、胸を締め付けられた。

この世に無事誕生できないということは、とても悲しいけれど、「透明なゆりかご」では全ての命に意味があると教えてくれる。

作中に「流産」という言葉は、

「お腹の中で赤ちゃんが死んでしまった時、お母さんの悪いことも、赤ちゃんが一緒に抱えて流してくれる」

「全ての命には使命がある」

と話しているシーンがあって、自然と涙が出てきたわ。

透明なゆりかご

海外には「ドーラ」という、妊婦に付き添う女性がいるんだそう。

男性にも知ってほしい。「出産は命懸けの作業」

「透明なゆりかご」では、出産の後に命を落としてしまうお母さん、自身に持病があってリスクを伴う出産をするお母さんも出てくるの。

臨月までの経過は異常がなくても、出産中に急変して、子供を残して亡くなってしまうお母さん。
きっとすごく悔しいよね。

託す相手は旦那さんしかいないのに、残された旦那さんは現実を受け入れられない事が多くて、男の人って弱いんだなぁって、改めて思ったりもする。

持病があって、出産することで場合に寄っては、命を落としてしまうかも知れないお母さんのエピソードもあった。

それでも、そのお母さんは子供を産む決意をするんだけど、その話では旦那さんと話し合って、出産は夫婦で臨むものだと、強い絆ができていた。

「透明なゆりかご」は、女性だけでなく男性にも読んで欲しい漫画なの。
男性には、女性が命懸けで出産に臨むこと、出産は夫婦で取り組むものだということを、理解して欲しいわ。

出産の他にも、中絶の辛さや残酷さを知ることで、避妊することの大切さが分かると思うの。

透明なゆりかご

突然死で子供を亡くしてしまったお母さん。喪失感は消せないまま・・

気づいて欲しい「透明な子」

「透明なゆりかご」には出産の他に、親から虐待やネグレクトを受けている子供が登場するエピソードもあるの。

親から愛情を与えられず、地域社会にも見離されてしまった子供を

「透明な子」

と呼ぶことがある。

「お母さんを悲しませたくないから、義父からの性的虐待に耐える少女」

「兄弟と差別され、自分だけ愛情を注いでもらえない少年」

「母親に道具のように扱われてきた少女」

いろんな子供が登場するわ。幸せになれた子もいれば、消息が分からない子もいる。

透明なゆりかご

主人公が子供時代に出会った「透明な子」たち。切ない思い出が残る。

今の時代、見知らぬ子供に話しかけようものなら、不審者扱いされてしまう。
だけど、もしも自分の身近にSOSを出している子供がいたら、気付かねばと思う。

子供は自分の力では逃げられないし、何よりも、大人は子供を守るものだしね。

命が尊いものだと、再認識するために

出産って身近なテーマなのに、意外と良く知らないと思うの。
「透明なゆりかご」は、出産を通して命について考えることができて、とてもおすすめの漫画よ。

機会があったら、是非読んでみてね。

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