最低彼氏番外編「80’sなパパ」

パパ

今回の最低彼氏ネタは・・まあ、最低ではないと思うんだけど、あんまり良い思い出ではない、50代男性の彼氏のこと。

その方の事は「パパ」と呼んでいたのだけど、懐かしいパパとのしょっぱい思い出をお話しちゃうわね。

パパのスペック

パパはその当時53歳。
バツイチのちょい悪オヤジで、会社役員だったから割りと羽振りの良い感じ。
二人いるお子さんは、離婚した奥さんが引き取ったらしい・・

この年頃の人によくある、仕事と付き合いに夢中になって、家庭を顧みなかったせいで、夫婦関係が悪化した感じね。

もう結婚は懲り懲りだそうよ。

そんなわけで、カジュアルに遊べる相手を探していたみたいなのよね。

そこで、望んでいないのに男性からカジュアルな感じに扱われるあたしに、白羽の矢が立ったみたい。

男性って40歳を超えた辺りで、変な方向に振り切れる人がいるのよ。
境界線をあっさり越えてくるのよね。

とりあえず、あたしみたいな珍味も食してみたかったのかしら?

パパとのデート

80年代のバブル全盛期にブイブイしてたパパ。
やっぱり、最近の男の子みたいに、みみっちくないわよね。
デート代はもちろん全部出してくれるし、高そうな外車で送り迎えしてくるし、ちょっとしたお姫様気分だったわ。

ちょっとロマンチストなパパは、二人で車に乗っている時、運転席から助手席にいるあたしの手を握ってくるの。
なんか、あたしの手を握ったまま、ずっと片手で運転してたわ。

これ、危ないわよね?
あたし、正直怖かったんだけど・・

あんまり車に乗るの好きじゃないのよ、あたし。
特に助手席って、なんか怖くない?
でも、二人きりなのに後部座席に乗るなんて感じ悪いしさ、いつも我慢してたのに片手で車を運転するの止めてよ!

内心ヒヤヒヤしているあたしに、優しく微笑みかけてくるパパ・・
あたし、頭に浮かんだわ「80’s」って。
きっと、パパがバブル全盛期にブイブイ言わせていた時は、ワンレン・ボディコンの工藤静香みたいな前髪の女に、こうやって微笑みかけていたのよ。

それとも、稲村ジェーンの清水美砂みたいな女かな?

まあ、それを除けば、大体は満足させてもらえたわ。

パパとの別れは?

80’sなパパ、昔の男らしく、女に恥をかかせるような事はしないのだけど、なんか男尊女卑の匂いがしていたのよね。

デートのプランも、ちゃんと考えてくれているのだけど、予定外の事は全部却下なわけさ。
思いつきであたしが何か提案しても、やんわりと断ってくるのよ。
態度は優しいけど、気に食わないって思っている感じが伝わってくる。

パパのルールや段取りから脱線する事を許してもらえなくて、あたしのキャラクターもパパの理想にはめないと気が済まないみたい。

始めは、お姫様扱いに浮かれていたけれど、パパとしても自分らしくはいられないのよね。
そのうち、あたしの体型とか生活習慣にも口を出すようになってきて、出会った頃のカジュアルな雰囲気はすっかり薄れていったわ。

なんか、一緒にいても楽しくなくて、デートの時間が苦痛に。
デートに誘われても、なんだかんだ理由をつけて避けるようにしてたの。

空気を察したパパからは、徐々に連絡が少なくなって、最後は自然消滅したわ。

パパは最低ではなかったけど・・

ドケチ彼氏とかお金を無心してくる男とか、金銭面で最低な男と付き合ってきたから、パパと付き合い始めた頃は金払いが良くて衝撃だったわ。
「お姫様扱いされてこそ女!」なんて浮かれていたけど、男の庇護って支配にも繋がるのよね。

あたしは男に支配されることに、あまり心地良さを感じないタイプなので、フェアな関係で付き合える男がいいかも。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

もしや・・シェアしてくれたり?

フォローする