NHKドラマ10『女子的生活』が攻めている・・・!!

女子的生活

お正月特番も少しずつ減ってきて、NHK辺りは通常営業になってきたね!
1月期のドラマはあまり楽しみな作品がないのだけど、1つだけすごく気になっているのがあって、それがNHKドラマ10の『女子的生活』

女子的生活

前作の「マチ工場の女」の最終回の後にチラッと予告を観ただけなんだけど、どんなドラマなのかワクワクしていたのよね。

イケメン俳優の志尊淳くんがトランスジェンダーの役に挑むという事で話題になっていたみたいだけど、美男子が女装をするという点では去年に公開された『彼らが本気で編むときは、』の生田斗真くんを思い出すわ。

第一話が1月5日に放送されたのだけど、予想の斜め上を行く展開で正直びっくり!
ワクワクして観ちゃった♪

来週も楽しみな『女子的生活』だけど、今回はトランスジェンダーの当事者から見たポイントを記事にしてみるわね♪

『女子的生活』大まかなあらすじ

主人公の『小川みき』はプチプラなレディース服を扱う通販会社に勤務するOL。
キャッチコピーや文章の才能があるので、会社の公式ブログ『女子的生活』も担当している。

小川みき

おしゃれ・メイク・食生活・ダイエット・全てにおいて完璧なみきだけど、一つだけ秘密があった。
みきは実はトランスジェンダーで、体は男性なのだ。

みきがトランスジェンダーなのを会社は公認していて、一見何も心配のないみきの生活。

でも、そんなみきの元に高校時代の同級生・後藤が借金取りに追われて転がり込んでくる。

後藤

学生時代からすっかり様変わりしてしまったみきに驚く後藤。
後藤の無理解にイラつくみきだけど、一文無しの後藤を受け入れ期間限定で共同生活を始める事になる。

性別違和と恋愛対象がセットじゃない所がリアル

あらすじだけ読むと「主人公のみきと後藤の恋愛ストーリーに発展するのかしら?」って思うんだけど、主人公のみきの恋愛対象が女性なところがミソ←死語

まずさ、トランスジェンダー(性同一性障害とも言う)についてなんだけど、心(脳)と体の性別が一致していないって事は、世間の人たちにも浸透して来ているよね?
でもさ、ここで勘違いしがちなのが、

必ずしも恋愛対象もセット

ってわけじゃないってこと。

みきみたいに心(脳)と体の性別に違和があって、男性から女性になりたいと思っている。
でも、恋愛対象は同性(この場合、みきの心(脳)は女性だから、同性は男性じゃなくて女性ね)ってこともある。

いやw女が好きなら男の体のままでいいじゃんww

↑こういう事を言うような、分かろうともしない馬鹿がいるけど違うのよ!

性別違和と恋愛対象は全く別のお話なのよ!!

この世には、みきみたいなトランスジェンダーもいるし、「男性の体を手に入れて男性同士で恋愛したい」っていう女性のトランスジェンダーだっているの。

ちなみに、ゲイやレズビアンは性別違和がないでしょ?
彼らは自分の生まれ持った性別のままで、同性が恋愛対象なの。

↑みきはこの状態に近づこうとしているわけね。
(まだ、性別適合手術は受けていない設定なので)

みきの恋愛対象について理解に苦しむ人が多そうだけど、あえてこの設定を選んだところにあたしはリアルを感じたわ。

「オネエ系」でなんでもかんでも一緒くたにするステレオタイプなメディアにうんざりしていたけど、やるじゃないの原作者とNHK。

お涙頂戴展開じゃない所がグッジョブ

次に『女子的生活』であたしが気に入ったのが、トランスジェンダーに対してやたらと同情的じゃない所。

トランスジェンダーの有名人が活躍する昨今だけど、「金スマ」みたいな誰かの人生を再現ドラマで追うような番組で、けっこう大変だった過去のエピソードが公開されるでしょ?
はるな愛ちゃん、中村中ちゃん、椿姫彩菜ちゃんなど、大勢と違く生まれて来ると苦労は付き物なのよね。

あたしもそれなりに嫌な事はあったけどさ、初対面の人とかであたしがセクシャルマイノリティだって話すと、

『大変だったんだねぇ』

って、あたしの事を知りもしないのに、先入観だけでいきなり同情してくる人がいるのよね。

確か、セクシャルマイノリティに理解を示す人々『アライ』だったっけ・・?
あれの似非みたいな感じ?

差別とか偏見とか散々受けてきて、今じゃ開き直っているのに過去に遡って憐れに思われても・・・

『女子的生活』も、みきの不遇な過去にフューチャーしちゃうお涙頂戴展開だったら嫌だなぁって思ってたけど、主人公のみきはそこら辺はもう超越してる設定だったみたい!

女子的生活

「如何に女子である自分を楽しむか?」って、現在に前向きでフットワークも軽いから小気味良くていい♪

あたしが嫌いな『大変だったんだねぇ』を端折っていて好きだわ。

みきの悩みもなかなかリアル

今を軽快に楽しんでいるように見えるみきだけど、彼女の悩みについても描かれている。
それは、

お手本なんていない・・この先、どうやって生きればいいか分からない
今は若いからメイクしておしゃれすれば綺麗になれるけど、年齢を重ねても美しくいられるかは分からない

この他にも、ただでさえ恋愛する相手を見つけるのが難しいみきだから「一晩だけの刹那的な関係でもラッキー、一生の綺麗な思い出になる」なんて、ちょっと悲しくなるセリフもあったわね。

でも、これは事実だと思うのよ。

あたしだってまともな恋愛なんて全然していないもん。
男性経験は豊富だけどさ。

恋愛市場の中で、セクシャルマイノリティであることはやっぱ不利よ。
絶対数が少ないもん。

この辺を最終回までにどう描いていくのかしらね?
あたしはメイクもしないし女物の服も着ないタイプだけど、みきがどう折り合いを付けるか気になるわ。

いい感じの志尊淳くん、ちょっぴり気になるのが・・

あたしは志尊淳くんを意識して観るのがこの『女子的生活』が初めてなので、普段の彼の演技がどうかは知らないけど、違和感はなかったし役作りを頑張ったんだね!

ただ、少し気になるのが・・

みきの歩き方。

もうちょっとしんなり歩いた方がいいかな(;^_^A
肩で風を切るような、堂々とした歩き方なんだよね。
まあ、ヒールも履いているし大変だろうけど。

後は髪型で目立たないようにしているとは思うけど『喉仏』ね・・

みきは言わなきゃ男性だって分からないって設定だけど、その相手と話している時に喉仏が見えちゃっているのはちょっと良くないかも。
正面よりも横顔のシーンで気を付けないとね。

最終回まで楽しみな『女子的生活』

というわけで、今回はNHKドラマ10『女子的生活』について、いろいろお話してみました。
NHKのドラマって、いつも変わったテーマに挑戦していて、けっこう見応えがあるわよね!

最近は民放のドラマよりも楽しみかも。

そうそう、言われるまで気づかなかったけど、ももクロの玉井詩織ちゃんがみきの同僚役で出演しているのよ。

玉井詩織

すっごくいい感じに演技してるじゃないの、あの子。
この子は女優でやっていけそうな感じね。

それじゃ、『女子的生活』おすすめだから観てみてね!
1話を見逃してもNHKだから深夜に再放送してくれそう・・

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