目に見える事と、その先の想像力

lightstargod / Pixabay

それは先週の水曜日のお話。
午前中に軽く家で仕事をした後、あたしは用事があって駅前に出掛けていた。

用事を済ませたら、時間はちょうどお昼過ぎ。
食べることに異常に執着するあたしにとって、毎日のご飯タイムはとっても重要。

家に帰れば食べ物はあるのだけど・・・駅から家までの間、空腹に耐えられない!!
それに、家にあるもので食べたい物がない。

その日のあたしは強烈に「ニラレバ炒め」が食べたかったの。
体がレバーをすごく求めていてさ、きっと栄養が足りてないのね、あたし。

ニラレバ炒めを求めて中華屋へ

そんなわけで、近くにある中華屋さんに入ったあたし。
初めて入るお店だったけど、安くて美味しいって事前情報はあったから、安心感はあったわね。

お店の中に入ったらさ、先に入っていたお客さんは・・

・老夫婦
・おじいちゃん
・おばあちゃん

・・・・高齢者しかいない。

地方都市の日中の風景って、ほんと高齢者ばっかりだわ・・

なんというか、みんなまとっているオーラに覇気がない・・のは当たり前か。

あたしがお店に入ったのは、12時半ぐらいだったから、早めに来た人たちはもう食べ終わるタイミングだったみたい。

高齢者の方々はもうお会計タイムらしい。

お客さんは入れ替わり・・

あたしは食べたくてしょうがなかったニラレバ炒めを注文して、お店のテレビを眺めながらぼんやり。

そしたら、新しいお客さんが二組ほど入ってきたの。

1人は足が悪いおばあちゃん。
もう1人はスーツ姿の男性。

さっさと出てくると思っていたニラレバ炒めが、意外とすぐに出て来ない&テレビで放送されていた平昌オリンピックに全然興味がないあたしは、自然とおばあちゃんとスーツ姿の男性に意識が向いていく。

足が悪いおばあちゃんの背景

おばあちゃんは・・・エビチリが食べたかったのに、なんと今日は材料がないらしい。
お店に入ってからすぐにエビチリを注文していたので、オーダーはいつもエビチリオンリーなのかも。

店員さんにエビチリが作れない旨を告げられると、大変がっかりした様子だったけど、すぐに壁に貼ってあるメニューに目を凝らす。

でも、老眼で見えない。

その旨をあんまり愛想がない中国人女性の店員さんに告げると、テーブルにあるメニューを薦められる。

テーブルのメニューにすぐに意識が行かないって事は、いつもほんとにエビチリオンリーなのかも・・
おばあちゃんは足が悪くて出掛けるのも一苦労だけど、この様子じゃ買い物も辛そう。
独居老人なのか家族と同居しているかまでは分からないけど、家事をするのもかなりの負担だろうから、外食の機会も多いのかしら?

スーツ姿の男性の背景

足が悪いおばあちゃんに続いて、スーツ姿の男性も注文に。

時間的に近くの会社の人がお昼休憩に来たと思っていたけど、この男の人、定食と一緒に瓶ビールを注文しているわ。

夜勤明けって雰囲気ではないし、午前中だけで仕事を切り上げてきたのかしら・・?
それとも、実は就職活動中で面接を受けた帰り道だったりして。
あたしだったら、いろいろとストレスが溜まる就職試験の後は、瓶ビールを飲みたくなるかも・・・

なんて、いろいろと思いを馳せていたら、あたしのニラレバ炒めが来ました。

目に見える情報だけでは、人は計り知れない

・・・あたしは、他のお客さんからどんな人物と思われているんだろう?

そもそも、あたしみたいに妄想ばっかりしている人、そんなにいないと思うけど・・
目に見える情報からじゃ、あたしがセクシャルマイノリティで在宅ワークしているなんて、なかなか想像できないわね。

そう考えると、平凡そうに見えてみんなけっこうドラマチックな人生を送っているのかも。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

もしや・・シェアしてくれたり?

フォローする