スールキートスの映画で癒されよう♪おすすめ作品紹介

すーちゃんまいちゃんさわこさん

劇的な展開はないけど、じわじわとくる映画が多いスールキートス作品。
独特の間や映像の撮り方、作品の雰囲気を崩さないキャスティング。
スールキートスの映画には、雑音や違和感がない。

今回は、あたしが観たスールキートスの映画の中で、おすすめの作品を紹介するわね♪

まず、スールキートスとは?

スールキートス

スールキートスは主に映画の企画・制作・配給をしている会社なの。
芸能事務所も兼ねていて、市川実日子が所属しているわ。
「スールキートス」っておしゃれな響きだけど、フィンランド語で「本当にありがとう」という意味なんだって。

素敵な社名よね。

スールキートスの作風

あたしが思うに、20代後半から40代ぐらいの女性が共感しやすい雰囲気よ。
いろいろな映画を制作しているので、そこに偏っているわけではないのだけど、支持されている作品はその層が多いと思う。

起用する俳優も、売り出し中のタレントを無理にキャスティングしたりしないし、安心して観ていられるの。

スールキートス

もたいまさこは、スールキートス作品の名バイプレーヤー。

穏やかな日常を静かに描いている作品が多いので、「最初は退屈な映画なのかな?」って思いがち。

だけど、何気ない会話や出来事から、それぞれの登場人物に信念があることが分かる。
それにハッとしたり、登場人物のセリフに癒やされたりする。

音楽の使い方も効果的で、BGMは穏やかだけど、気持ちが弾むような曲が多い。
他には、自然の映像や音も取り入れているので、川のせせらぎや水の揺らぎなど、聴覚や視覚からも心が癒される感じ。

2016年に「この世界の片隅に」っていう映画が流行ったでしょ?
あの映画は、戦時中の日常生活を描いた作品だったわね。

この映画を楽しめた人なら、スールキートス作品も近いものがあるので、好きだと思うわ。

実力派俳優が多く出演する、スールキートス作品

常連の出演者は、スールキートスに所属している市川実日子、小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、光石研など、実力派の俳優が多いわ。

スールキートス

市川実日子は、スールキートスに所属している。

過去には小泉今日子や原田知世、黒木華など、スールキートスが制作する映画の世界観に合う俳優が出演している。
みんな、独特の間や空気感を持っているわよね。

過不足がなくて好きよ。

スールキートスのおすすめ映画

すーちゃんまいちゃんさわ子さん

ここで、現在DVD化されているスールキートスの作品で、おすすめの映画を紹介します♪
気になる映画があったら、さっそくTSUTAYAやGEOにゴーよ!

「犬に名前をつける日」

犬に名前をつける日

出演者:小林聡美、上川隆也など

今や、日本は空前のペットブーム。ペットショップには、かわいい子犬や子猫たちがたくさんいるわね。
でも、その裏で保健所では、年間数万頭の犬や猫が殺処分されている現実もある。

日本では「始めにペットを欲しい人ありきで、ブリーダーが繁殖する」という流れではなくて、「ペットショップで陳列販売するため」に繁殖しているわよね。

前者は必ず飼う人がいるけど、後者は飼い主が見つからない可能性がある。

ペットショップで、いつまでも売れずに大きくなっている犬や猫がいるでしょ?
体は大きくなっているのに、ずっと狭いケージの中に入れられて、あの子たちはペットの生体販売の被害者だよね。

悪質なブリーダーが、質の悪い繁殖で生まれた奇形のある子たちを、山奥に大量に捨てる事件もあったわ。
ペットブームの影に、人間の勝手で子供を何度も生まされ、その子供を奪われ、売り物にならないと判断されれば、命を粗末にされ、そんな思いをしている動物がたくさんいるの。

犬に名前をつける日

画像は保護施設の犬たち。

そして飼い主がいても、無責任に飼育を放棄される子たちもいる。
やむを得ない事情があって、里親を探している人もたくさんいるけど、テレビで観たような理想通りのペットじゃないからって、保健所に殺処分を依頼するような飼い主もいたそうよ。

何も考えずに繁殖した結果、面倒を見切れなくなり、ペットを不衛生な環境に置くような、多頭飼育の問題もある。

もしも、これが人間に起きた事だとしたら、とても酷いと思うでしょ?

・・と、だいぶ映画から話が逸れてしまったけれど、スールキートスの「犬に名前をつける日」は今一度、日本のペットブームについて考え直すための作品だと思うわ。

小林聡美が演じる主人公は映像ディレクター。
犬たちが置かれている現実を知った主人公は、名前のない犬たちと彼らを救おうとする人々を取材し始める。
この映画の見所は、実際に動物たちを救援している人々を、監督自らが4年間に渡って取材。

その映像を使ってフィクションとノンフィクションを交えたドキュメンタリーになっている。

犬に名前をつける日

窮地に立たされた動物の姿を目の当たりにするのは、少し辛い気もするけれど、その姿から言葉にならない叫びが伝わってくるようよ。

犬に名前をつける日

「犬に名前をつける日」を観れば、動物を飼って家族に迎い入れるのは、とても覚悟のいる事だと改めて認識できると思うわ。

「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」

すーちゃんまいちゃんさわこさん

出演者:柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、井浦新など

益田ミリ原作の漫画「すーちゃん」を原作にした映画。
主人公はカフェ店員のすーちゃん(柴咲コウ)、キャリアウーマンのまいちゃん(真木よう子)、祖母の介護を手伝いながら、在宅でWEBデザインの仕事をするさわ子さん(寺島しのぶ)

すーちゃんまいちゃんさわ子さん

3人はかつてのバイト仲間で、ずっと仲良し。
年齢は30代後半から40代に差し掛かってきて、仕事でもプライベートでも、いろいろと悩みは尽きない。

この年齢になってくると思うのだけど、

「自分の選択肢って、もしかして間違いだったのかな」って、弱気になる時があるのよね。

あっ!あたしは独身でブスのオカマだから、登場人物たちにすんなり共感したんだけど、

「私は結婚してるから幸せですぅ」って女は違うのかしらね?

あたしは一生、そっち側にいけないから想像もできないわ。

話を戻すわね。
日々小さな幸せを見つけて「自分が良ければいいんじゃないかな?」って思っているのに、価値観が違う人たちが許してくれないことってない?

すーちゃんまいちゃんさわこさん

静かに過ぎていく日常。でも、悩みは尽きない。

会社のアホな上司の「いつまで働くの?結婚する気ないの?」なんて無神経な発言にイラッ!
親からは、やりがいを感じている仕事なのに、「大した仕事じゃない。結婚して家庭に入りなさい」みたいな無理解を受けて、寂しい気持ちになることも・・。

仮に一人で生きていくとして、仕事なり貯金なり老後なり、いろいろと悩みが押し寄せてくるものなのよ。
「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」は、問題がすっきり解決!みたいな展開があるわけではないけど、登場人物のセリフや日常が丁寧に描かれていて、なんかリアルなのよね。

すーちゃんまいちゃんさわこさん

会えると嬉しい友達がいる、小さな幸せ。

この映画は疲れている人、立ち止まってゆっくり考えたい人に観てもらいたいわ。

「マザーウォーター」

マザーウォーター

出演者:小林聡美、小泉今日子、市川実日子、加瀬亮など

舞台は京都、穏やかに流れる川がある街。

ウイスキーのみ置いている、風変わりなバーを営むセツコ(小林聡美)。
この街で新しくコーヒー店を開いたタカコ(小泉今日子)。
豆腐屋を開くために、街にやって来たハツミ(市川実日子)。

この3人を中心に、この街に住む人々の日常を静かに描く。

すごく静かな映画よ。
でもね、癒やし効果は抜群!

舞台になっている京都の町並みは、風情があって綺麗。
「水」が作品のテーマになっていて、穏やかにせせらぐ川や、水の揺らぎに癒やされるの。
遺伝子レベルで知っている安心を感じるわ。

マザーウォーター

登場人物たちには「芯」を感じるわ。
「我」じゃなくて「芯」ね。

みんな、かなりこだわりが強い人たちなのに、不思議と嫌な気持ちにならないの。
「ああ、これがこの人なのね」って、自然と受け入れられるのよ

マザーウォーター

終始、穏やかに時間が過ぎていく。

もたいまさこや光石研が「悟り」を開いたかのような役を演じているのだけど、この人たちも魅力的なのよ。
彼らのセリフには、ハッとさせられると思うわよ。

この映画を観るなら、部屋を暗くして静かな環境で味わってほしいわ。
マザーウォーターの世界に入って、癒やされてリラックスして欲しいの

癒やされたいならスールキートス!

彼らが本気で編む時は、

現在公開中の「彼らが本気で編む時は、」もかなりおすすめ。

魅力的な作品は、これ以外にもたくさんあるけど、その中でも珠玉の名作を紹介してみたよ♪
迷っている時、元気がない時、スールキートスの映画を観て、何かメッセージを受け取ってはいかがかしら?

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