テクノロジー失業しそうな部署で働いていた頃の話。

Zielinska / Pixabay

去年から、ニュースで「人工知能(AI)」の話題がしょっちゅう出るよね。

現在、就職活動中のあたしだけど、仮にお仕事がみつかったとしても、いずれは人工知能に仕事を奪われて、失業するんじゃないかと不安に・・

「非正規雇用に多い職種が、人工知能に仕事を奪われるのかな?」って思いがちだけど、税理士とかパイロットとか、けっこう高学歴・高収入な仕事も危ないって言うんだからびっくり。
株式トレーダーなんかも、人工知能に淘汰されるんじゃないかって話よね。
実際、市場のアルゴリズムってすごいもんね、人間では追い付けない高速取引・・

でもさ、「業務作業を人工知能へ移行」って、世間で騒がれる前からけっこう進んでいて、改めて注目されるようになったのは、安倍政権の政策に含まれてからよね。

そう言えば、あたしが派遣社員をやっていた時も、徐々に人工知能に人間の仕事が脅かされていたのよ。

某大企業の、ある部署の内部事情

あたしは非正規雇用の経験しかないので、派遣社会は何回もやったことがあるのだけれど、某大手通信企業で働いていたことがあるの。

営業とか経理とか、こういう分かりやすい職種に就いていたわけじゃなくて、自社の専用システムを使うデータ入力みたいな、いかにも派遣ワークって感じ。

部署の構成がさ、

・バブル期の大量採用で、出世競争にあぶれた50代の正社員(仕事しない・仕事できないおっさん中心)
・派遣社員(癖が悪い40代・50代のお局ババア多数)

なんか、面子だけでも終わっている感じがするでしょ?

それでも、けっこう知識は必要な仕事だったんだけどね。
たださ・・他の仕事に応用できないから『潰しがきかない』ってやつなの。

正社員のレベルが低いから、派遣社員もレベルが低くてもクビにならないのよ。
だから、仕事をサボる派遣社員が多くて、意外と真面目なあたしはストレスが多かったわ。

死神?のような若手社員

リーマンショック、東日本大震災などの就職氷河期を乗り越えて入社した若手社員は精鋭揃い。
何も考えていないバブル入社のおっさんたちとは実力が違うのよね。

業績が頭打ちになってきている今、減らしたいのは人件費。
いつでも契約終了できる派遣社員を大量に使っているけど、本当はそれも切りたいわけ。
でも、いなきゃいないで仕事も回らない。

ここで「優秀な若手社員に、ベテラン派遣社員の業務のノウハウを共有して、それをロジックにしてシステムに組み込んでいく」ってプロジェクトが発足したわけ。

人工知能にどんどん学習させていって、最終的には人間が作業するのとほぼ同じ精度で仕事できるようにしたいと・・

システムの精度が高くなれば、働かない派遣社員なんていらないもんねぇ。

よくさ「人工知能が発達したら、人間はより高度な作業をすればいい」って言うけど、人工知能に仕事を奪われる人たちが「より高度な作業」ができるかどうかは、甚だ疑問よね。

何も考えていない人は「仕事が減って楽~」とか言っているけど、人工知能が賢くなる度に、死神の鎌が自分の首に迫ってきている事に気付いていない。

一部の優秀な人が画期的な発明をして、たくさんの凡庸な人たちが淘汰されていく運命にあるのに・・自分だけは大丈夫なんてないのよ。

あの部署の運命

既に年金生活を送っている人や、もう定年が近い人はテクノロジー失業からは免れると言われているわね。

あの部署で働いている、全然仕事しないくたびれたおじさんたちは、なんとかテクノロジー失業からは免れて、定年を迎える事でしょう。

そして、派遣社員たちは・・残念だけど、テクノロジー失業する人がちが多くいると思う。

あと数年で消える予定の部署だから、ヒューマンリソースは必要最低限。
それは、定年間近の正社員と、責任を負う必要のない派遣社員。

会社もうまく考えたもんよね。

行き場のない社員には、閑職だけどとりあえずのポストを与えて、そのお世話役に派遣社員。
優秀な若手社員に「勤続年数が長いだけの働かない社員のお守りなんてさせず、使い捨ての派遣社員を使う。

「アットホームで居心地が良い」なんて、求人広告には出ていたけど、裏がこれじゃね(苦笑)

まあ、あたしもどうなるかは分からないけど、やっぱ考える事は止めちゃだめだわ。
仕事が決まっても、それ以外にお金を稼ぐ方法も探していこう。

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