自分のブスを知るために、北原みのりさんの『毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』を読んだわ。

geralt / Pixabay

仕事を辞めてからの課題と言えば、職探しの他に『自分のブスを知ること』だったのだけど、そんな時はやっぱり本を読みたいのよね。

それで、一冊目はカレー沢薫さんの『ブスの本懐』でライトな感じに。
二冊目は稀代の毒婦であり、ドブス様の木嶋佳苗の本と決めていたの。

木嶋佳苗の事件はかなりセンセーショナルだったから、彼女いついての本は何冊か出版されているけれど、今年になって裁判の傍聴が趣味の一つになったあたしが気になったのは、この一冊。


毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

木嶋佳苗の裁判での発言については、当時も話題になっていたのを薄っすらと記憶しているわ。
「自らが、性的な機能に優れている件について」は、けっこう過激だと思うけど、お昼のワイドショーではそのまま報道できなかっただろうな(^^;

この事件がなんでこんなに印象に残るのかって、やっぱり木嶋佳苗が「ドブス様」だからに尽きるわよね。

木嶋佳苗がやっていたことを、そっくりそのまま美人がやっていても、あんまりピンと来ないかも。
きっと「男っていくつになっても、若くて綺麗な女が好きなんだなぁ。馬鹿だなぁ」って思うだけ。

でも、この事件に関しては、どっからどう見てもドブス様の木嶋佳苗が犯人だったから、今までの概念を打ち砕かれ、混乱を招き、そして興味を持たれたのかもね。

この「醜女に何人もの男が騙される」ってパターンは、木嶋佳苗の後にも上田美幸とか筧千佐子の事件でもあったけど、ほんと稀代の毒婦がブスなほど、事件の経緯が気になるものよ。

本を読むと、木嶋佳苗はかなり強引な手法で男性たちにお金を要求していて、昨今の振り込め詐欺よろしく、『こんなのに引っ掛かる人いないでしょ・・』とかって思っちゃうのよね。
でも、木嶋佳苗の魔力に何人もの男たちが取り込まれて、犠牲になったわけだ。

事件の被害者とされる人たちは、高齢者だったり、あまり女性経験がない人だったり、ちゃんと騙しやすそうな層を選んでいたんだなぁとは、正直思った。

ちょっとあたしの話をするとさ・・
あたしも出会い系サイトで、いろんな男の人と出会っているのね。
それでさ、あたしよりも年上の40代とか50代の男性でも、あまり経験がない人って、けっこういるのよ。

メッセージのやり取りをしていて感じるんだけど、そういう男の人たちって優しいんだけど、何も提案してくれない人が多いのよね。
それなりの年齢で、社会人としての経験があるんだから、それを応用すれば年下のあたしをリードするぐらいできそうなのに、それができない。

あたしはそういう相手は退屈に感じるから、早々にさよならしちゃうんだけど、もしかしたら木嶋佳苗はこんな雰囲気の男性をターゲットにしていたのかな?

正直、あたしも思うもん。
『この人だったら、多少無理なお願いをしても、言うことを聞いてくれそうだな』って。

ただのわがままじゃなくて、『騙せそう』みたいな悪意すら芽生えてきそうな感じ。

木嶋佳苗が男性たちにしていた金銭の要求は、設定も金額も細かくて、相手を逃がさない波状攻撃みたいだったわ。
木嶋佳苗と交際していた男性も数人、裁判の証人として出廷していたけれど、なぜかその人たちも木嶋佳苗のマジックにかかって、お金を振り込んでたのよね。
『結婚を前提にした付き合い』ということで、結納金代わりに・・って思っていた人もいるけど、どうやったらそんな風に思わせることができるのだろう・・

まあ、もしかしたら、手当たり次第にメールを送っていて、気の良い人たちの数名が犠牲になっただけかも知れないけれど・・

『なぜ、あんなドブスのために、何人もの男が犠牲になったのかしら?』

と、軽い気持ちで課題図書にしてみたけど、この事件に関しては「美人がどうとか、ブスがどうとか」の話じゃなかったわね。
もやっと終わらせちゃうなら「手練手管」みたいな・・?
きっと、上田美幸も筧千佐子もテクニックに長けていたのだろう。

『自分のブスを知る』という意味では路線が外れていたけれど、あたしの中にも『こいつなら騙せそう』なんて悪意が潜んでいることに気付かされて、なんだか思わぬ毒が回った感じよ。

木嶋佳苗の手記も発表されているみたいだけど、この人の主観にはあまり興味が湧いてこないのよね。
なんだか、裁判での発言が奇想天外で真実なんて記されていない気がする。

凡庸なあたしは『やっぱ平和に生きていきたいわぁ』ぐらいの陳腐な感想で落ち着いたけど、もう少し毒が抜けたら、木嶋佳苗に関する他の本も読んでみようかしら・・

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