「不幸ならいいのに」って…

ふきげんよう。

先日、行きつけの飲み屋に行った時の出来事なんだけどね。

常連客でご高齢の女性がいらして、その方の娘さんもお店にいたの。

年齢を聞いたらあたしと一つしか違わなくてさ、それを聞いた時に思ったのね。

「あっ!この人も就職氷河期世代だ」

なんかさ、仲間に会えたみたいな気持ちになったのよ。

このお店に集まる人って、あたしよりも上のバブル世代か少し下の売り手市場の世代でさ、非正規雇用を転々とする就職氷河期世代の感覚を理解できないタイプなのよね。

福利厚生もボーナスも退職金もあって当たり前。

あたしの仕事人生にはほとんど縁のないもの。

いつも疎外感があったところに、同じ世代の彼女に会えて気持ちが少し軽くなったんだけどさ…

なんかの流れで仕事の話になったら、彼女は正社員で経理の仕事をずっと続けているみたいで、年齢相応のキャリアを積んできているみたい。

それを聞いたらね、また孤独な気分になってしまって。

他人と自分の境界を意識して生きていると思っていたのに、なんでこんなにがっかりするのか…

あたし、自分の本音に気付いたのよね。

「自分と同じ世代なら、この人も同じように不幸ならいいのに」って。

これに気付いてからは、しばらく落ち込んだわね。

気持ちの整理ができて、こうやって文章にできるぐらいになったけど、なにかが解決したわけではない。

ただ、いつかこの出来事を「あんな時もあったわ」って笑い話にできればいいなと思う。

今はこれで限界。

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