ふきげんよう。
最近、セクシュアリティに関する本を読んだのね。
あたしに関わるところだと「同性愛」や「性同一性障害」の部分になるんだけど、2000年代になってからだいぶ理解が進んだな、と。
よくさ、「性のグラデーション」なんて言うけど、大まかなカテゴリーはあるけど、その中にはいろんな人たちがいて、みんな一緒じゃないのよ。
だから、少しずつ色が違う「グラデーション」って言葉はしっくりくるのね、あたしは。
って、本題に進む前に話が脱線しちゃった。
今はさ、子供時代から自分の性に違和感があるのなら、そういう生徒を教育委員会や学校がサポートするって話もあって、あたしが子供の時よりも進歩したと思う。
あたしなんて、人と違うことでさんざん「気持ち悪い」っていじめられたもんね。
そういう悲しい目に遭う子が減ったのは、素直に良い事だと思うわ。
「体の性と心の性が不一致」、これが性同一性障害なのだけど、あたしは男の子と同じ更衣室やトイレを使うのが嫌でさ。
更衣室では、体育の後でも汗まみれのTシャツやハープパンツの上に制服を着てた。
だって、男の子の前で肌をさらすのも、下着姿になるのも嫌だったのよ。
トイレも抵抗があったから、家に着くまで1日中我慢していたわ。
水分はなるべく取らないようにしてね。
今思えば、ずいぶんとくだらない我慢をしていたわね。
もうちょっと工夫すれば良かったんだろうけど、あの頃は本当に頭が悪いグズでさ…
そんなんだから、修学旅行や林間学校も全部不参加だったのよ。
みんなで一緒にお風呂なんてとんでもないもん。
あれってさ、なぜか全員参加することを前提で積み立てが進んでて、何ヶ月も前に「参加しない」って言ってるのに
「積立金が全額戻ってこないかも知れない」
とかって、先生に脅されるのよね。
ドタキャンじゃないんだし、本当はそんなことないはずだけど、そうやって罪悪感を植え付けて無理やり参加させようとする大人の悪い嘘なんじゃないかしら、あれ?
結局、全額戻ってきたんだけどね。
別に悪い事をしているわけじゃないのに、クラスメイトからも責められるし、なんかほんと意味分からない。
嫌われ者のあたしがいなくても、別に修学旅行は楽しいでしょ?(笑)
みんなと違うと叩かれるってなんなのかしらね。
だけど、今はきっとそんなことはないんじゃないかしら?
なんか「貧困」の問題とかもありそうだけど、昔よりも多様性のある社会なら、みんなと違う選択肢をするハードルも低いはず。
ていうかさ、大浴場でいっぺんにお風呂入れるのやめればよくない?
セクシュアリティに違和感を抱える子以外も、嫌だって思っている子いるんじゃないかしら。
平気な人からしたらどうでもいいかもだけど、子供時代のあたしにはとても重要なことだったのよ。
なんか、思い出しちゃった。