ふきげんよう。
よく、芸能人が「学生時代に酷いいじめに遭っていた」って過去を告白していることがあるでしょ?
それで、その時の辛い思いでを昇華して、現在の自分があるっていう深イイ話。
すごくね、良いことだと思うの。
今、いじめに遭っている子は「学校」っていう狭い社会が全てだと考えているかもしれない。
でも、それは視野が狭いだけで、世界はもっと広いんだよって伝えている。
生きていれば希望があるのは本当だと思う。
ただね、成功者が説く自己啓発本がこの世には溢れているのに、それがベストセラーになっても「成功者は増えない」のと同じでさ、
「すべてのいじめられっ子が、その体験を昇華できるとは限らない」と思うわけよ。
なんでかって言うと、あたし自身が学生時代はいじめられっ子だったのね。
それで、自意識が成長する時期に極端に言えば「おまえは価値がない」みたいな扱いを受け続けたせいで、すっかり自信が持てなくなってしまった。
いくら考え方の癖を直そうと奮闘しても、うまくやることができず負け癖や逃げ癖が付いてしまう。
「成功体験」なるものを大人になっても得ることができず、子供時代からの負のスパイラルをずっと引きずったまま。
今でも、学生時代に同級生から受けた悪口とか嘲笑を忘れられなくて、40歳も近いのに子供の頃の感覚が心に戻ってくることがあるの。
あたしは、巷で尊敬されたり共感されたりする芸能人みたいに、自分が受けたいじめ体験を昇華することはできなかった。
過去の辛い体験をバネに、立派な大人になってあたしをいじめた奴らを見返したかったけど、今でも弱者のまま。
少し違うのは、子供の頃よりは賢くなったから、自分が不利になるような場所には近づかないようになっただけ。
まあ、「昔より狡猾になった」と言ったほうが正しいかもね。
だから何?って話ではあるけど、物事には必ず表と裏があるということ。
そして、あたしは大体・・・
日の当たらない裏側にいるのよ。
裏側にいる人はあまり声を上げないからさ、話してみようと思っただけ。