ふきげんよう。
今週も「週刊・はぐれオネエ情報通」のお届けよ。
この前、和泉かねよし先生の漫画「コールドゲーム」を読んでいるときに、名言を発見してしまったの。
その美しさから「グレゴリーの薔薇」と呼ばれる美しき少女・クリスティナ。
そして、その姉の陰には地味で美しいとは言えない妹・アン。
恋に焦がれるクリスティナにリアリストのアンが向ける台詞…それが
「美人は美人の人生しか知らない」
なの。
あたし、この台詞を読んだときにハッとしたわ。
美人ってババアになっても自分が優遇されて当たり前って感じの振る舞いをするでしょ?
ああ、そうか…この人は美人の人生しか知らないから「拒絶」された経験がないんだ…
だから、そんな傍若無人に振る舞えるのねって…
翻ってあたしはどうだろう?
そう、あたしは「ブスの人生」しか知らない。
たとえば…
ブスの恋愛
あたし、今まで何度か彼氏ができたことはあるのだけど、終わり方が全部
フェードアウト
なの。
始めの数か月は相手も脳がバグしているのか、頻繁に連絡があったりそれなりにデートを楽しんだりするけれど、あたしが安心して好きになったぐらいの頃に
相手からの連絡が途絶える…
理由は大体「仕事が忙しくて余裕がない」なのだけど、あたしはかつてこう言っていた男が出会い系サイトで別の相手を探していたことを突き止めた事がある。
それとか、あたしには会う時間は作らないくせに、友達とは楽しく遊んでいるのをSNSに上げていたり。
恐らく、これはあたしの性格云々の前に「ブスだから大切にしなくてよい」と判断されたのだと思うわ‥
職場でのブス
これはもうとっても分かりやすいのだけど、
美人のほうが露骨に優遇され、ブスは地味で辛い汚れ仕事に回されがち。
どうやっても社会が男性優位なのが大きな原因だと思うけど、美人は手厚くフォローされるのに対し、ブスはマニュアルだけ渡されて基本放置の丸投げ状態。
そのうえ、役職以上の責任を押し付けられるのに「おまえの換えはきくとばかりの使い潰し」にまで遭うの…
ブスはハラスメントを受けて当たり前の扱い…
飲み会でのブス
ここでも美人を引き合いに出しますが、美人がテーブルの中心で華のように扱われるの対し…
ブスは端っこで嘱託社員の爺さんの相手
誰も座りたがらなくて、一番盛り上がらない席に配置。
そのうえ、爺さんたちにまで微妙な顔をされて、
なぜか「傷つかなくてよいところで傷ついている」という状況に。
あっちなみに職場の飲み会での話をしていますが、そもそもブスはプライベートの飲み会には呼ばれませんので…
ブスの希望
自分で書いてて悲しくなってきたのだけどね、でもブスにも希望があるのよ。
それは
「何度でも自分で立ち上がる力を持っている」
もうドリカムよ、ドリカム(BGM:何度でも)
ブスは逆境に強い。
ブスは自分を客観視できるから自己分析能力に長けている。
それゆえ、虐げられてもただでは起きない。
血を吐きながらも立ち上がるその度に、握りしめた拳には「なにか」をつかんでいるの(たぶん)
だから、死ぬまでは頑張って生きていこう、死ぬまでは。
Busu live well…