あたしには絶対にできない事、出産。
真剣に母親になりたいと思っていた時期もあったのよね。
でも、性別適合手術を受けたとしても、子宮を作る事はできないから、結局は諦めたのだけど。
軽い感じに考える人だと、
『同性カップルでも結婚できる国に行って、養子をもらえばいいじゃん』
って、言ってくれるんだけど、そこには恋愛相手を見つけて、日本を捨てても良いという覚悟も必要で、養子をもらうためには経済力だって必要よね・・まあ、細々とした課題はこれ以外にもたくさんあるだろうけど。
それに、『自分で出産したい』のと『子供が欲しい』は、似ているようでまた別。
あたしは自分の体で命を育む事にこだわっていた気がする。
他所の国はどうか知らないけどさ、日本って『母親である事』が優遇されているじゃない?
職場でも『子供が小さいから仕方ないよね・・』って理由で、独身者や子供がいない人がいろいろフォローする事も多いと思うの。
あたしみたいに一生独り身が確定している人は、ひたすら助けるだけになりがちなんだけどね。
こういう風に社会のいろんな場面において、子供を産んだことが『免罪符』として扱われてる気がする。
「気を使われて当たり前」
↑これはちょっと悪い言い方だけど、あたしはこんな母親にも何度か出会った経験がある。
母親という立場を利用するしたたかな女もいるのよね。
そんな母親の周りにも、親切に支えている母親じゃない女性もいるわけで、でもその人はあまり認められていない気がする。
どこか冷遇されているような気さえも・・・
政策案だって子供を持つ人が優位な内容が多いし、独身だって同じだけ税金は払っているのに、なんか腑に落ちない。
子供が増えなければ年金制度も保険制度も破綻しそうだし言いたい事は分かるけれど、みんな横並びで同じの思想を持っているわけじゃないしさ・・
なんかもう考え方が・・
古い!!
とりあえずさ、『少子化』って騒ぐの止めてほしいわ。
騒いでも子供増えねえし、少子化を理由にわけ分かんない人からお角違いな説教されることもあるし。
「子供を増やせ」って言う割には、『今の子供が成人した時は高齢化社会がもっと進んで、若者一人当たりの負担は高齢者5人・・・』とか、恐ろしい見通しもセットにして報道しちゃうしね、そんなんじゃ可哀想で生まれて来ない方がいいんじゃないの?って感じるわ。
こういう不安を煽る報道に、何か矛盾を感じるのよね。
まとまりを得ないぼやきだけど、少数派だからこそ声を上げたい今日なのでした。