肩書で幸せを計る人がいるけど、あたしは「ブス」で「ワーキングプア」でも不幸じゃないわよ?

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この前さ、耳鼻科に行ったのね。
他の記事で書いたけど、スギ花粉の減感作療法を続けているから、月に一回はお薬をもらいに病院に行くのよ。
あたしが通っている耳鼻科は個人医院でさ、先生と看護師さん二人と受付のお姉さん一人のこじんまりした医院なの。

先生以外は女三人なわけだけど、仲が良さそうなので雰囲気はいい感じ。
女が集まると何かと揉め事が起こりがちだけど、各々が譲り合う事を知っているのか、いつ行ってもピリピリ感がないし良い職場だなぁって思うの。

そんな彼女たちを見ていたら妄想が始まって・・

そうするとさ、あたしも妄想が始まって・・

「専門学校卒業後は大学病院で医療事務・出入りする製薬会社の男性と20代半ばで恋愛結婚→30歳までに子供を二人出産→子供たちが学校に通い始めた30代後半にパートで医療事務&受付のパート開始、そこそこ稼いでくる旦那と可愛い子供たちと平凡で幸せな毎日を送る主婦・艶子さん」

なんて、「こんなだったらそこそこ人生が楽しいだろうなぁ」って20分ぐらい考えちゃったわ。

だけどさ、いくら妄想してみた所であたしの現実は・・

・アラフォー独身
・低収入
・ワーキングプア
↑これらに加えて「ブス」

ときたもんだ。

この状態ってさ、いろんな人たちが

「ああいう風にはなりたくないよね~」

って思っている状態だと思うの。

あたしももっと若い頃はこんなお先真っ暗な人生なんて生きている価値がない」ぐらいに思ってたもん。

「ワーキングプアでブスなあたし」と「それなりの肩書があった昔のあたし(その頃もブス)」

でもさ、いざ「ワーキングプア」「独身」そのうえ「ブス」って状態に置かれてみてもさ、別に不幸じゃないんだよね。
だって、こんな状態でも人生って「楽しみ」とか「喜び」があるものなのよ。
なんかあたし「赤毛のアン」とか「愛少女ポリアンナ物語」みたいな事を言っているわね。

30歳手前の頃さ、あたしは某IT企業に勤めていて、その会社の社長が時代の寵児と騒がれていたから、それはそれはバブリーな毎日だったのよ。
港区の無駄に階数があるタワーにオフィスがあってさ、お給料も今よりもだいぶ多かったし、毎日おしゃれして別に飲みたくないのにスタバとかタリーズで飲み物買って、それを片手にAneCan辺りに出てきそうな「仕事ができる女っぽい装い」に一生懸命だったわ。

今のプレイスポットはもっぱら「ドンキ」か「OKストア」か「閉店間際のイオン」でスーパーが中心だけど、肩書が「旬なIT企業にお勤め」の頃は「銀座」「六本木」「恵比寿」「代官山」だったわ。
今思うと、なんか鼻にかけてたな~
大して仕事できないくせに「会社から支給されたノートPCを常に持って移動、それをチェックしつつミーティングにも参加するあたしかっこいい」みたいに思ってたわね。
まあ、仕事ができなくて弾き出されちゃったけど。

今考えると、あの時からだいぶ生活水準が落ちたのよね。
「旬なIT企業にお勤め」の肩書を失った時はすごい喪失感で、早く元の世界に戻れるように必死だったけど、数年後にはまさかこんな生活をする事になるとは・・!

今じゃ、スタバなんて絶対に行かないわ。
あそこのドリンク、一杯600円ぐらいするわよね?
その600円でお肉と野菜が買えるじゃないの・・
お茶にそんなにお金を掛けられないわ。

「一度上げてしまった生活水準を下げるのはすごく大変」って聞くけど、良くも悪くも人間って「慣れる生き物」で「変化する生き物」でもあるじゃない?
案外どうにかなるものよ。
だから、どこぞの他人の言う事になんか振り回されちゃダメ。

ジェネレーションギャップのある人から受けた言葉

ちょっと前の話しだけどさ、「50代会社役員・五郎丸似のムンムンしたおじ様」と飲む機会があったの。
男の色気があってまさに「イケおじ」だったのだけど、今のあたしの状況を話したらすっごい同情されたのよね。

「就職氷河期の煽りをフルに受けた挙句、ちゃんとした仕事に就けずに40歳も近いのにワーキングプア」

↑こんな風に思ったらしくて「可哀想だね」って何回も言われたの。
酒が不味くなったわ。

あたしは社会に馴染もうとしても自分らしくしか生きられない女なので、まあこの現状も薄っすらと自分で期待していたんだろうなぁって感じているのに、よく知らない第三者が上っ面だけで「不幸」って判断してくるのよね。
さすがに五郎丸似のイケおじでも嫌な気分になったし、「奢ってくれる」って言われたけど借りを作りたくない相手なので、きっちり割り勘してきました。

肩書で不幸と決め付けてくる人は何がしたいのか?

あたしを「可哀想」「不幸」に認定してくる人たちは、あたしにどうしてほしいのだろう?
あからさまに落ち込んでいてほしいのだろうか・・?
そして、優越感に浸りながらあたしを励ましたいのか??

「自分よりも下の相手を見て、自分の幸せを実感する」

↑これはね、誰にでも少なからずあるよね。
ブスでモテない女芸人が同性から好感度が高いのも、似たような感じだろうし。
反対に紗栄子辺りはやっぱ鼻につくもんねぇ。

あたしがババアになって出した結論は・・

ただ、40歳も近くなってきて思うのは、

「自分の幸せは自分が決める」

って言葉は本当よ。
というか、こういう風に思えるようになって、あたしは幸せだと思うの。

もしも変われなかったら「低収入でワーキングプアでババアでブス」な現状をさぞ嘆いていただろうし、将来についても「この先まともな仕事になんて就けないし、安定した老後なんて絶対に来ないし、生きていたってどうせ孤独死するだけ」って、ネガティブに取り憑かれて自殺してそうな勢いだったんじゃないかしら?

今のあたしは、

「時代もあたしも変化するし、いつだって未来は不確実」

だと思っているわ。

この先、あたしの知識だけでは想像できないような未来が待っているかも知れない。
だったら、それに対応できるように変化する方が、なんか面白そうじゃない?
だから、死ぬまでいろんな事を考えて変化していきたいわ。