出会い系サイトで知り合った男に、秒でフラれるブス

alan9187 / Pixabay

昨今の若者は、出会い系サイトや結婚相談所など、出会いを前提としたツールやサービスを使うことに、どんどん抵抗がなくなっているそうです。

セクハラ、パワハラとか、何でもハラスメントになってしまう現代。
最初から出会いを求めている相手じゃないと、怖くて誘いにくいのも事実。

今の子って、SNSを通してネットに自分の画像や動画をアップすることに抵抗がないから、あたしたちの世代よりも出会い系サイトともフランクに付き合えるのね、きっと。

ていうかさ、前置きはここまでにして・・・

もう、飽きるほど言っていると思うのだけれど、

あたしって、ブスなのね?

普通に生活していて、あたしを好きになる男の人なんていないから、出会い系サイトはもう15年以上もお世話になっているの。
今や、カメラ機能が当たり前になった携帯電話だけど、あたしが二十歳ぐらいの時には、まだカメラが付いている方が珍しかったのよね。
画素もすごい荒かったし。

カメラ付きケータイの登場で、ほぼ文通状態だった出会い系サイトに「画像交換」が登場し、それ以降のあたしときたら

『う~ん』
『ごめんなさい』
『なんか違ったみたい、ごめんね』
『すみません、他の人を探してください』

↑こういう風に、男たちから数々の「優しい言葉」をいただいてきたわ。
時には、画像を送ったら、返信が途絶えた人もいたわね・・・きっと、その直後に事故に遭ったんだと思う。

あたしは確かにブスだけど、写真に納まるとさらにブスになるタイプなの。
写真写りが悪いのよ。
「実物の方がいいね」って言われることもあるのよ?本当よ?

あたし自身も顔よりも、その人の性格とか全体的な雰囲気とか、そういう所で好きになるから、とりあえず会ってみたいのね。

だから、画像交換は相手が望まなければしないことにしているの。

でさ、つい最近、メールのやりとりがいい感じの男の人とさ、時間の都合を付けて会ってみたわけ。

お互い仕事の帰りでさ、相手が車だって言うから、駐車しやすいように国道沿いのコンビニを待ち合わせ場所に指定して、あたしったらまあまあ気が利く感じじゃない?

相手から待ち合わせ場所に着いたってメールが来て「分かりやすいように喫煙スペースにいる」って言うからさ、あたしもそこへ向かったわけ。

それらしき男性を見つけて「こんばんは!」って挨拶したらさ、スマホを見ていた男性が顔を上げて・・・

あたしを見た男は、少し目を見開いて、なんか気まずそうな表情を浮かべた後、挨拶も返さずに足早に暗い駐車場の方へ歩き出すの。
わけも分からず後をついて行くと、暗がりの中で一言

『タイプじゃないんで、申し訳ない』

あたし、出会って30秒ぐらいで、顔がブスなだけで男にフラれたのwwww
人間性がどうとかは一切見てもらえず、容姿だけで秒殺!

ていうか、あたしも別に好きなタイプの男の人じゃなかったけどさ、せっかく会ったんだから、社交辞令でもお茶ぐらいすればいいのにね。
その時間すらも、あたしのためには割けないってわけかい。

別にいいけどさ。

・・・でも、ほんとのことを言うと、少し傷ついたわ。

分かってはいたけど、あたしって「知りたい」って思ってもらえないほど、ブスなんだなぁって。

性格の悪い美人に引き立て役にされたり、男から分かりやすく、綺麗な子と差を付けた扱いをされたり、惨めな思いはいろいろしてきたから、もう泣かないけど・・・

でもでも、やっぱり落ち込むんだよね。

きっと、三日ぐらいでどうでも良くなっちゃうけど、さ。

ま、あたしというブスの歴史の1ページとして、記録に残しておこうかしらね。

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