恋の独り芝居

ふきげんよう。

あたし、この年齢になってまともな恋愛したことないの。

恋愛って、やっぱ「若者のもの」ってイメージあるじゃない?

あたしが橋本環奈ちゃんばりに可愛く生まれてきていたら、胸がキュンキュンするような恋愛がたくさんできていたかも・・

あたしの恋の歴史を振り返れば、いつも「片想い」もしくは「自分の方が彼氏が好き」って感じでさ、最後は自爆して終わるみたいな。。

客観的に見れば、独りで騒いで独りで完結する、

独り芝居

よね。

思わず、美内すずえ先生の名作「ガラスの仮面」を思い出しちゃったわ。
ちなみに、劇中では独り芝居・・じゃなくて、一人舞台って演技力がなきゃできない設定よね。

そう考えると、あたしが恋の舞台で一人、右往左往する姿ってさ
周りの人から見ると面白いらしいから、あたしって一流女優かしらね・・ふふ。

あたしはね、自分がまともに男から愛されない理由をいつも

顔がブスだから

ってことにしているけど、ほんとのところはどうなんだろう?

こんなことを言うと

「違うよ!言霊!言霊だよ?自分のことをブスなんて言っちゃだめ。その気持ちが自分をブスにするの」

って、謎のポジティブシンキングな人にお説教されそうね。

そういえばさ、自分がモテない理由を知りたくて、あたしを振った男に理由を訊ねたことがあったわ。

そしたら、何人かの男の人に言われたっけ。

顔がタイプじゃない。

あっ、答え出てるじゃん。
やっぱブスだからじゃん。

なんだ、何やってるんだろうね。
ここまで考えてみて、すっごい無駄だったじゃん。

次は橋本環奈ちゃんみたいに生まれてきますね。

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