粕谷紀子先生の『私はシャドウ』読破!人生はドラマチックなのだ。

私はシャドウ

おこんばんは!
ここ何日か寒すぎだねっ
外に出るのが憂鬱だわ。

仕事に行く時も駅までの道が憂鬱なんだけど、通勤の電車での楽しみが漫画を読むこと。

片道一時間弱、漫画を一冊読むにはちょうど良い時間よね。

あっ
もちろん、漫画以外の本も読むわよ?

さてさて、今週の通勤時に楽しんでいたのは、粕谷紀子先生の『私はシャドウ』

2011年には、深田恭子主演で「専業主婦探偵~私はシャドウ~」として、ドラマ化もされたわね。

『私はシャドウ』の、ざっくりとしたあらすじ

作品のあらすじは、主人公の芹那はエリートでハンサムな夫・武文(通称・フミくん)を大好きで、フミくんを愛し、尽くすことが生き甲斐なのだけど、フミくんは芹那の愛が重いみたい・・

芹那の想いとは裏腹に、フミくんはお酒を煽って帰ってきたり、暴力を振るったり、どんどん様子がおかしくなっていく・・・

そんなフミくんに、愛想を尽かすどころか心配を募らす芹那。

ひょんなことから、私立探偵の陣内と出会い、彼から探偵としての訓練を受け、変装をして夫の会社に清掃員として潜入。
フミくんを近くで見守りながら、彼が冷たくなった原因を探ることになる、そうまるで影のように・・

一途で憎めない芹那

あたしがこの作品を知ったのは、さっきも話した深田恭子主演のドラマから。

悪い言い方をしちゃうと、主人公の芹那って「どんくさいぶりっ子」って感じなのよね。
深田恭子のちょっと舌足らずなしゃべり方が、役の雰囲気にマッチしていたのだけど、初めの方はちょっとイラっとしていたの。

でも、芹那って一途で純粋でさ、「いい子」なんだよね。
だから、ずっと見ていると好きになっちゃうの。

漫画の芹那もドラマの芹那も、思わず応援したくなる女の子だったわ。

ただ、原作とドラマのお話の展開は、だいぶ異なると思うので、設定が一緒の別の作品として楽しむのもいいかもね。

ドラマのフミくんは優しかったけど、漫画のフミくんはけっこう冷酷なのよ(^^;
ちょっと驚いたかも。

ありえないと思いつつ、人生はドラマチックなのは本当

粕谷紀子先生の作品だと『離婚予定日』も面白いのだけど、この漫画も主人公は平凡な主婦。
でも、だらしないことを理由に、旦那さんから離婚宣告(リストラ)を言い渡されちゃうんだけどね。

ちなみに、この『離婚予定日』は、かなり展開がジェットコースターで、最後は想像もできない結末だった。

そんなわけで『私はシャドウ』も、最初の頃のストーリーとは、だいぶ違う状況になるんだろうなぁって思っていたら、やっぱ話がすごい方向に展開していったわ。

ネタバレになるので、詳しくはお話しないけど、ほんと予想できない展開よ。

こう思っちゃうのは、いつも先の展開が分かりやすい漫画ばっかり読んでるってことよね。

たださ、あたしも40年近く生きてきて思うけど、人生って予想できないことの連続。
むしろ、展開が分かりやすい漫画で描かれているような「予定調和」なんて珍しいんだわ。

あたしだって、考えてみればこの五年間で状況が変わりまくったもん。
五年前のあたしからしたら、現在の状況なんて何一つ想像できなかった。

仕事も付き合う友人も趣味も考え方も、だいぶ変わったしさ。

漫画に話を戻して、芹那も初めの頃のどんくさい感じからは、だいぶ雰囲気が変わっていくのだけれど、人って大人になっても可能性があるってことよね。

『もう1人の自分』に憧れる

作中、芹那は変装することで、本来の自分とはまったく違う自分になるの。

ババアになっても中二病のあたしは、今でも「変身」に憧れを持っていて、芹那が二つの顔を使い分けて生活する様が、なんとも言えずワクワクしたわ。

あたしももっといろんな顔を持ちたいな。
しがない中年フリーターな上にブスだけど、その実、何かのスペシャリストだったとかね。

いいわ、そういうの。

来年は新しい顔が作れるといいな。

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