もう誰も迎えに来てくれない人生

ふきげんよう

花粉、しつこいわ。

いつまで憂鬱な気分で過ごさなきゃいけないのかしら。

体が不調なまま1ヶ月以上も過ごすって、精神的にもダメージが大きいと思うの。

そんなどんより気分の中、あたしは愛犬のトリミングのため、サロンに行ってきたのね。

可愛い我が子を二時間ほど預けて、仕上がった頃に迎えに行ったの。

ドアを開けたあたしの姿を見た時の、うちの子の様子といったら、それは嬉しそうで幸せな気持ちになったわ。

言葉は話さないけど、あの視線は絶対に『ママ』って言ってる・・!!

『お迎えが来る』って、なんとも安心感があるわよね。

子供の頃の感覚を思い出したわ。

でもさ、今のあたしは

もう誰も迎えに来ない人生

なのよね・・・ 

『1人で出掛けて、自力で帰還する』のが当たり前。

なんかさ、会社の帰りに最寄り駅で、いつも当たり前のように旦那が車で迎えに来てる女がいるの。

防犯としてはいいと思うけど、その女はいっつも高めのヒールを履いてるし、歩きたくないってわがままもありそう。

あたしの友達にも何人かいたけど、

男が自分のために車出してくれて当たり前

みたいなの、ちょっとうらやましい。

あたしゃ、終電逃して真冬に三時間歩いたことあるし、東日本大震災の時は都内から千葉まで六時間半歩いたし

『自力』

が脳に染み付いてるわよ。

あーあ、これからもっとババアになって、男からの扱いもどんどんぞんざいになって、次に送り迎えがあるのは 

老後のデイサービス

かしらね・・・

でも、長生きする予定じゃないんだけどな。

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