あなたのことはそれほど第1話の感想・・・正直、ダメ出し多し

あなたのことはそれほど

いくえみ綾先生の話題作「あなたのことはそれほど」がドラマ化、ついに放送が開始したわね。
でも、いくえみ綾先生と原作を愛するあたしとしては・・・・かなりイマイチでした(汗)
というわけで、今回はドラマ「あなたのことはそれほど」のどこが良くなかったのか、あたしなりに感想をレビューしてみようと思います。
※ちなみに、原作の情報はこちらで記事にしてあります。

主人公・美都のキャラ設定に違和感

原作の美都って、かなりゲスでずる賢い女なのよね。
だけど、波瑠ちゃんが演じるドラマの美都は、やけにふわふわしてピュアな感じ。
朝ドラ女優として好感度を上げて、人気絶頂の波瑠ちゃんだから、イメージを崩したくないのかも知れないけど、原作のキャラクターと離れ過ぎていて違和感を禁じ得ないわ。

「初恋の綺麗な思い出を引きずっていて、一番好きだった人のお嫁さんになるのが夢!」みたいな設定だったけど、そこまで脳内がお花畑な女が、占い師に「二番目に好きな人と結婚した方が幸せになれる」って言われて、すんなり妥協するかしらね・・?

これから旦那さんを裏切ろうって女が、あんなに天真爛漫なのもどうかと・・

主人公である美都に共感して欲しいんだろうけど、そのあざとい演出や設定変更が題材とケンカしちゃって、ちくはぐな気がする。

当事者の二人がピュアすぎて変

美都のキャラ設定を変えてしまったため、原作にはない中学校時代のエピソードが描かれていたのよね。
その中学校時代の初恋のエピソードを持ってくることで、

「美都はこの綺麗な思い出を忘れられないのね」

って、これからの展開に説得力を持たせようとしてるんだろうけど、あのピュアな思い出と不倫って繋がらないと思うわ(汗)

そして、もう一人の当事者である「有島光軌」も、原作では顔はかっこよくてもずるくて嫌な奴なのに、やけに子犬みたいなゆるふわ男子になってたわよね?

カフェで何年も会っていない昔の同級生らしき女を偶然見掛けて、なんの警戒心もなく突然思い出を語り出すなんて・・・純粋を通り越して、あたしは気持ち悪いと思ったけど?

そんな妙な男と再会して、「私が求めていた人だ!」って思える美都に、まったく共感できない。
そして「こんなことをしちゃダメ!」と思いながらも、関係を持つのも全く理解できない。

原作の美都は望んで関係を持つような女だと思ったけど・・

有島が全然魅力的じゃない

もっとも危惧していたことなんだけど、有島役の俳優の方、イケメンだけど色気がない。
パッと見てピンとこなかったけど、演技をしている姿を見ても色気を感じなかった。

題材が道徳に反しているので、毛嫌いする人もいるテーマだけど、キャラが魅力的なら引っ張っていけると思うのよね。
でも、一番重要な役なのに・・・色気がない。
ここは残念としか言いようがないわね。

旦那さんのキャラを気持ち悪く描きすぎでは?

美都の夫である東出昌大くん演じる涼太なんだけど、原作では彼は妻の浮気を知って、少しずつ壊れていくのよね。
でも、ドラマを観る限りでは、最初から嫉妬深くて異常性がある男性に描いているわよね?

本当に悪いのは妻である美都なのに、美都の事を純粋で良心的な描き方をして、被害者になる涼介を悪者に見せようとするのは違うと思うんだけど・・

波瑠ちゃんのイメージを崩さないようにしているとしか思えない。

いっそ、東出昌大くんを美都の不倫相手である有島にした方が、色っぽくて良かったんじゃないかな?

長身で優しくて顔もいい旦那がいるのに、ときめかないを連呼している美都・・・なんて贅沢・・

視聴続行は厳しいかも・・

「逃げ恥」「カルテット」に続いて、変わった題材に挑戦しているけど、ちょっと作り方に問題があるような。
東出昌大くんと仲里依紗ちゃんが怪演を見せてくれれば面白そうだけど、いかんせん主人公とその相手があれじゃ、イライラが募って観るの止めるかも。

とりあえず、2回目からどう展開するかに期待するわね。

「あなたことはそれほど」のレビュー一覧へのリンク

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