悪意が可視化する怖い時代

creozavr / Pixabay

世間では相変わらず芸能人の不倫なんかで騒いでいますが、あたしは今年の3月にあった残酷な事件が忘れられません。

小学生の女の子が、近所に住む小児性愛者の男に殺められたあの事件です。

あたしが人の親になる事はないけど、姪や甥・友達の子供なんかと接する機会が多かったので、小さい子供はけっこう身近な存在。

子供たちが危険な目に遭わないように一緒に過ごす時は注意をするし、そういう事の積み重ねで信頼関係や愛情も生まれてくると思うの。

もしも、大切と思う存在が、得体の知れない悪意にさらされて恐怖や不安に怯えている姿なんて、想像しただけでもぞっとする。

それはどこの親も一緒だろうから、子供の安全については常に課題になっていると思う。

でも、世の中には自分の欲望を晴らすために、ありとあらゆる手段を使う悪魔みたいな人間がいて、あの事件も「子供たちの安全を守るふり」をして油断させて、仕舞いには命まで奪った。

事件の記録を読むと、信用していた大人が突然豹変し、被害者の女の子がいかに怖い思いをしたのか、どんなに心細かったか、きっと家に帰って両親に会いたかっただろうと・・考えただけでも胸が苦しくなる。

あの悪魔みたいな犯人の男は、逮捕された後も黙秘をしていると報道されていたけど、あれだけの罪を犯して何を守ろうとしているのか・・

自分の家族を思い遣るような神経を持っているとは思えないし、きっと自分勝手な理由で黙り込んでいるのだろう。

あの男には重い罰を課してほしい。

そして、あの事件を通じて、あたしがもう1つ恐ろしいと思ったのが、

「悪意が可視化されていること」

犯人が捕まる前に、ネットの掲示板に投稿された内容が話題になっていたけど、そのどれもが陰惨な書き込みで気分が悪くなったわ。

性的趣向というものはどうにもならないだろうけど、そのはけ口があんな形で可視化されている事がショックで、ここ数日は気分が沈みがち。

ネットが普及してとても便利になったけど、ネットがなければ起きなかった事件もたくさんあって、自分には関係ないと思っていた大きな波にさらわれてしまったようで・・

あんな残酷な書き込みをする人たちは、自分の中にある悪意を剥き出しにすることに、罪悪感はないのだろうか?

どんなに考えても、理解できることはないだろうけど・・

そしてもしかしたら、あたしが怯える悪意を持った人間が「意外と近くに潜んでいるのかも知れない」と考えたりすると、この世で一番怖い生き物は人間なんだって思った。

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