いつの間にかアイドルのハードルはものすごく低くなって、今の日本にはアイドルをやらせていただいている「自称アイドル」が溢れている時代となりました。
昔のアイドルは「手の届かない所にいる、選ばれた存在」だったけど、あたしの時代で言えば広末涼子がそれだったかねぇ。
もっと時代を遡れば中山美穂とか南野陽子とか、もっと先輩なら松田聖子に中森明菜・・・今のアイドルとは華も実力も違うわ。
最近のアイドルって、可愛さも歌唱力もみんな横並びだもんね。
その中でちょっと垢抜けている子もいるけど、今の女の子って一般人でも綺麗だから特別輝いて見えるわけでもない気が・・
そして、最近では「一般人よりもだいぶ可愛くない子が、トップアイドルとして君臨している」という事態が発生していて、もう全く理解できない。
ついこの前も、デビュー仕立ての時は「珍しく可愛い子が多いじゃない」と思っていた某大人数の人気アイドルグループを久しぶりに見たら、いつの間にか可愛い子たちは後ろに引っ込んでいて、見たことのないブスが前にしゃしゃり出ていてびっくり。
なんで人気なのか全然分からなくて思わずネットで調べちゃったけど、なんかそのブスがまるで神格化されていて更にびっくり。
恐らくこういう好意的な意見が連鎖して、好きになる人も増えるんだよね、きっと。
その逆もあると思うけど、それが起きる時はベッキーの不倫スキャンダルの時みたいに、一気にアンチ優勢になるはず。
別にアンチってほど熱量はないけれど、昨今の「自称アイドル増殖現象」を苦々しく思っているあたしには、「ブスがアイドルとして神格化されている事」がそれはそれは薄ら寒く感じて、思わず友達に報告しちゃったわ。
でもね、今日のお昼にうちの犬とお散歩しながらいろいろ考え事をしていて、あたしってブスに生まれて来て、ブスで苦労して、ブスが原因で幸せをつかみ損ねているわけじゃない?
そりゃ、女とオカマのブスは違うけどさ、全く理解できないほど離れてもいないと思うのよ。
それならば、あたしは「ブスがアイドルとして成功し、しかも神格化までされるほど認められている」という事実を、もっと喜ぶべきではないかしら?
そして、1つのブスの成功を元に「あたしでもいけるかも!」っていう挑戦が連鎖して、ブスが腐らずに努力を続けた結果、神格化されるに至ったのかも知れない。
そう、これは「ブスたちの努力の歴史」なの。
その道には、いくつもの夢破れたブスの屍があるはず・・!!
ついつい「アイドルに騒いでいる男って、なんか気持ち悪い・・しかもブスだし」って、ファンの男の方に焦点を当ててネガティブな見方をしていたけど、視点を変えてみればアイドルの方は理解できそう。
今までディスってごめんね、某アイドルグループの☓☓ちゃん。