最近、なぜか「歌詞が暗い」と話題になってしまった、シンガーソングライターの柴田淳さん。
あたしは柴田淳さんの十年来のファンだから、この注目のされ方はちょっと不服なの。
だから今回は数多ある柴田淳さんの名曲から、特に歌詞が素晴らしいものをランキングにして紹介するわね。
目次
柴田淳について
まずは、柴田淳さんについて軽く説明するわね~。
本名:柴田淳
1976年11月19日生まれ。
2001年10月31日、シングル「僕の味方」でデビュー
頭角を現したのは3rdシングル「月光浴」がきっかけ。
全国のFM局20社以上でパワープレイされて、知名度を上げたの。
新人でありながら、伸びやかな歌声と歌詞の繊細な世界観に、「今年ブレイクしそうなアーティスト」としても注目されたわ。
あたしが柴田淳さんを初めて知ったのも、この「月光浴」だったわね。
その次に発売したシングル「片想い」では、初のオリコンチャートTOP20入りを果たしたの。
そして、この「片想い」は恋人がいる相手を好きになってしまった、とても切ない歌詞。
共感する人が多くて、柴田淳さんは「切ない恋愛の歌姫」としても、認識されるようになったわ。
【名曲ランキング】柴田淳・珠玉のベスト8
ここからは、シングル曲・アルバム曲問わず、柴田淳さんの名曲を紹介していくわよ!
あたしが恋愛している時に聴いて「これは胸に沁みるな」と思った切ない歌詞を、引用も加えながら解説していくわね。
熱くなったら、ごめんあそばせ。
第8位・あなたの手
※アルバム「あなたと見た夢 君のいない朝」収録
ふたりが別れた意味を 何度も考えてみても
あなたがくれた愛しさは 嘘じゃないでしょう
歌詞を読む限りでは、主人公と恋人は愛し合っている様子。
でも、現在は離れ離れになっている感じなのよね。
これは、仲違いして別れたのでなくて、やむを得ず離れた恋人へ捧げた歌詞だと思うの。
そうすると、「大切な人を失った女性の気持ち」として読めるかな。
死別してしまった愛おしい人に、また会いたいのかも知れない。
第7位・宿り木
※アルバム「ゴーストライター」収録
飲み込むほど あなたを愛していたの 引き千切られた心は
私の体ごと奪っていった 再び芽吹く その日まで
これは、自分のことを愛してはいない相手を好きになった歌ね。
ちょっと重めの片想いかな?
「宿り木」って、別の樹木に寄生するんだけど、宿り木があまり繁茂してしまうと、宿主を枯らしてしまうことがあるんだって。
歌詞の「飲み込むほど・・」って、繁茂して宿主を枯らす宿り木みたいに、強い想いを表現している気がする。
「引き千切られた心」ということは、想いは成就することなく、振られてしまったということなんだろうね・・切ない。
第6位・ほんのちょっと
※アルバム・「オールトの雲」収録
大事な順番の一番は いつもあなただった でもあなたは私を
いつも一番にしてくれない
私は心を全てかけて彼のことを想っているのに、彼はほんの一部でしか私のことを想っていない。
好きになると四六時中、彼のことを考えるけど、彼の中で自分の優先順位は低い。
その熱量の差が「私ばっかり好きみたい・・・」って、かわいい不満から「深刻なすれ違い」に発展した感じかしらね。
「そばにいても寂しい」と感じてしまう時点で、良い恋愛じゃないのかもね。
この歌の主人公は、恐らく彼の愛を確かめようとしたんだけど、それに対して彼は振り返りもせずに去っていった・・みたいな展開が、二番のサビに待っているわ。
結局、恋愛って好きなだけじゃダメなのよね。
第5位・横顔
※アルバム「バビルサの牙」収録
あなたが居なくて耐えきれず 心も失くしたけれど
一人で居られる私が今ここにいるわ
この歌詞の主人公は信頼していた恋人から、まさかの裏切りを受けて別れたのだと思うわ。
だいぶ落ち着いてきて、最後の気持ちの整理をしているところ。
時間の経過が傷を癒やしてくれたみたいだから、別れた半年ぐらいは過ぎたかしらね。
曲名の「横顔」だけど、「いつも隣を歩いていたから、彼の横顔を見ていた」というよりも、「隣を歩いているつもりで、心はすれ違っていた。私が見ていたのは、すれ違い様に見えた彼の横顔だった」なんて、別れてから悲しい真実に気付いたんじゃないかな。
第4位・人魚の声
※アルバム「月夜の雨」収録
作り笑いを真に受けるし 「やだ」の「いいよ」もわからないなら
何も話さなくなった 私に気づいて
この歌詞の主人公は、自分が恋人から愛されていないことに、気付いているのよね。
でも、彼のことを信じたいのよ、ちゃんと自分を見てくれる時がくるって。
わざと作り笑いをしてみたり、わがままを言ってみたりして、彼が本当の気持ちを察してくれることに期待してみるけど、そのまま受け取られてしまう。
女の「察して」という態度は、男からしたら面倒くさいようだけど、彼が自分を見ていてくれているかを計る、バロメーターでもあるんだよね。
彼は「優しくしていればいい」と思っているのかも知れないけど、表面だけで中身のない優しさなのよ。
ちなみに、曲名は「人魚の声」だけど、アンデルセンの童話で有名な「人魚姫」は、自分の声と引き換えに人間の姿になるから、声を出すことができないよね。
王子様の愛がなければ、人魚姫は泡になって消えてしまう。
でも、声を出せない人魚姫は愛を伝えることができない。
「あなたの愛がなければ、私は消えてしまう」という人魚の伝えられなかった声を、この主人公は自分の想いになぞらえているのかもね。
第3位・愛をする人
※アルバム「親愛なる君へ」収録
甘えたくて甘えてみたくて あの子みたいに髪を撫でられたい
必死だったわ あとどのくらい いい子になったら いい子になったら
この歌詞には女の情念が詰まっているわよね。
柴田淳さんは美人だけどさ、あたしってブスなのね?
あたしみたいなブスでも共感できる恋愛しているなんて、柴田淳さんにシンパシーを禁じ得ないわ・・。
主人公は愛を欲しがっているのよね。
よく「愛されるためには、自分から愛さなければ」って言葉を聞くけど、自分から愛を与えても相手から返ってこないのよ。
時に、愛情は寂しさや憎しみに変わることもあるけど、それでも愛し続けることが「真実の愛」って、最後には悟るのよね。
でも、独りよがりな愛よりも、やっぱり愛されたいよね。
愛が何かを悟っても、この主人公は幸せじゃなさそうだわ。
一人で幸せになるのは難しい。
第2位・Love Letter
※アルバム「ゴーストライター」収録
いつかあなたが死んでいっても 私なら大丈夫
ずっと前から一人だった あなたを愛した時から
柴田淳さんって、どれくらい悲しい恋愛をしているのかしら・・・?
ご多分に漏れず、この主人公も幸せな恋愛はしていないわね。
寂しさや影を抱えた男の人を愛してしまったようだけど、愛を注いでもこの人は自分だけのものにはならないみたいよ。
何よりも、「この人が探しているのは自分ではない」と悟っているのよ、この主人公は。
「あなたがいなくなっても、私は大丈夫だよ」って、突き放したように聞こえるけど、これは最後の愛情だよね。
彼の愛する相手は自分じゃない、でも私は彼を深く愛している・・深く愛するからこそ、相手を不憫に感じるのかもね。
「私はあなたのそばにいたい」という自分本位な感情と、「愛しているからこそ、彼を自由にしてあげたい」という無償の愛にも似た思いやりと、なんだかとてもアンビバレンスよ!
この愛の深さを考えれば、曲名が「Love Letter」なのも納得よね。
ラブレターは愛を伝えるものだけど、こんな伝え方もあるのね。
第1位・片想い
※アルバム「ため息」収録
あなたに見つめられると忘れそうになるの 先のない恋ということ
愛されてはいないこと 理屈でわかっていても諦めきれないのは
どこかで期待している あなたの心変わり
栄えある第1位は、あたしが柴田淳さんのファンになったきっかけ「片想い」。
二回目になるけど、あたしってブスなのね?
片想いすることに関しては、なんかもう常連なのよ。
この歌詞の主人公みたいに、大事な人がいる相手を好きになってしまうことが、何度かあったのよね。
男の人って基本的に優しいじゃない?
この主人公が恋している相手も、やんわりと「俺のことを好きになるなよ」ってビームを発しているみたいなんだけど、それでもこの主人公は好きなんだよね。
「もしかしたら、私を好きになってくれるかも知れない」っていう期待が10%、
「振り向いてくれなくても、見つめていたい」っていう、自分ではどうしようもない想いが90%って所かしらね。
「あなたが振り向くまで待つ」っていう執念深いタイプでも、「絶対にあなたを振り向かせる!」っていう肉食タイプでもない主人公。
すごくこの片想いに苦しんでいて、「目を覚ましたい」とも思っているの。それでも、「あなたじゃなきゃダメ」と気付いてしまう。
うん、片想いの苦しさてんこ盛り。
というわけで、この主人公は低い可能性にかけて、彼のことを待っているわけだね。
客観的に見ると「だいぶ重いなぁ」と感じるけど、いざ片想いしている時って、これくらい思い詰めたりするのよね。
まあ、この裏で「彼に愛されている彼女」もいるわけで、その存在が余計に胸を苦しくさせるというか・・・。
ううむ、思い出しただけで切ない。
名曲だらけの柴田淳
以上で名曲ランキングは終了です。
これ以外にもおすすめしたい名曲はたくさんあるの!
柴田淳さんの伸びやかで綺麗な歌声は悲恋の歌詞がよく映えるから、今回は恋愛の名曲をチョイスしておすすめしてみたわ。
そして、失恋・片思いでさらにおすすめしたい名曲ができたので、追加で選んでみたから、良かったら読んでみてね。
「人生にグッとくる編」でも、ランキングを作ってみたのでこちらも良かったらどうぞ~♪
それでは、皆さんも柴田淳さんの世界に酔いしれてみてね♪