悲恋の名曲が多いシンガー・ソングライターの柴田淳さん。
前回は恋愛の名曲をランキングにしてお届けしたけど、柴田淳さんは人生に「グッ」とくる歌も、たくさん作っているの。
今回は柴田淳さんの隠れた名曲を教えちゃうわ。
恋愛編と合わせて読めば、あなたも柴田淳さんにハマること間違いなしよ♪
↑二つあるよー!
缶ビール
※アルバム「しば裏」収録
僕が僕らしく生きてく意味を いつかわかる時がきたらいい
いつか僕は僕になれると
この曲の主人公は、閉塞感の中にいるのよね。
「自分らしく生きること」を求めて、しっくり来る何かを探しているみたい。
でも、なかなかうまくいかないのが人生。
他人に無責任な事を言われて、疲れている様子も伺えるわ。
そして、この主人公は、人に甘えたり頼ったりするのも苦手みたい。
真面目で頑張り屋さんだけど、器用な人ではないのね、きっと。
世の中、こういう人っていっぱいいると思う。
柴田淳さんの「缶ビール」は、そんな人達の心にじんわりと染み込む一曲だと思うわ。
ピンクの雲
※アルバム「しば裏」収録
楽しいことを無理やり探して 必死に笑顔になろうとしてる
まるで そうでなきゃダメな様に 塞ぐ自分を認めたがらない
今は、ネットやSNSが普及して手軽に繋がれる時代よね。
でも、表面的な人間関係を維持していくのに、疲れている人がいっぱいいるわ。
「ピンクの雲」は、そんな人におすすめしたい一曲よ。
本当は全然楽しくないのに「盛り上がってま~す♪」なんて、義務みたいにインスタに写真をアップ。
TwitterやFacebookでフォロワーの内心どうでもいい投稿にする「いいね!」。
こんな上っ面なコミュニケーションに、この主人公は違和感があるけど、一人ぼっちは嫌だから、群れからはぐれないようにしている。
でも、いつかは本当の自分でいられる、誰かに逢いたいと思っている。
そんな人、多いんじゃないかしら?
柴田淳さんも、そんな風に思っているのかしらね。
今夜、君の声が聴きたい
※アルバム「ひとり」収録
いつも周りが賢く見えて いつもひとり へらへら空回りして
こんな僕は そんな惨めに見えるのだろうか
この曲の主人公は、毎日をやり過ごすだけで精一杯な様子。
頑張っても空回りしてしまって、本当は落ち込んでいるけど、人前で落ち込むわけにはいかないじゃない?
きっと、周りの人に悟られないよう、笑顔を作っているのよ。
でも、周りの人たちはそれに気が付いていて、励まされたりするのよ。
ただでさえ劣等感があるのに、その優しさで余計に自分が惨めになるというか・・。
主人公はそんな思いを飲み込んで、いつも静かに自分を見守っている「月」に、語りかけているの。
ギリギリの毎日に、月と一緒に過ごす時間が唯一の救いなのね。
ため息
※アルバム「ため息」収録
それでも やっぱり きっと僕はここに戻ってくる
わかるから 自分だもの 意気地のない弱い僕だから
この曲の主人公は現状に満足していないのね。
「たられば」の例え話ばかり考えてしまう。
それが空しい事だと分かっていても、現状から抜け出す力は、今の自分にはない。
どうしようもない気持ちを、冬の冷たい空気に「ため息」で散らしてみる。
冷たい空気に白く立つため息、それを風がかき消していく。
そんな様が、情けない自分を許してくれたように感じるみたい。
柴田淳さんって、本当に深い歌詞を書くわよね。
それでも来た道
※アルバム「オールトの雲」収録
見せかけだけの夢でもいい 偽りだけの優しさでいい
もう頑張らなくていいのよって 言ってくれないか
「努力は必ず報われる!」って、某アイドルグループの元総監督が言っていたけど、そんなの綺麗事なのよ。
長く生きれば生きるほど、努力したってどうにもならない事が、たくさんあるんだって思い知るわ。
この曲の主人公は、本当はそれに気付いているのよ。
だけど、振り返らず、立ち止まらずに歩き続けてきたの。
痛みを感じているのに、平気なふりをして歩き続ける・・ついに弱音が出てしまったわ。
でも、それくらい当たり前よ。今の時代、一生懸命に強がっている人、多いと思う。そんな人たちにも、少し楽になって欲しいわね。
なんかいいことないかな
※アルバム「オールトの雲」収録
なんかいいことないかな この頃口癖になってきたかな
本当にいいことないかな どうでもいいように今日も終わってく
きっと明日なにかあるよ 胸はきしむけど・・・
ついつい言っちゃうよね「なんかいいことないかな」って。
それで、「平凡な日常を過ごせているんだから、あなた幸せじゃない」って、叱リストにお説教されちゃうの。
ごもっともな意見よ、それは。でもさ、それを言ったらキリがないじゃない?あたしにシスターにでもなれと言うのかしら?
この曲の主人公はね、ちょっとだけ不貞腐れているの。
怠けて「なんかいいことないかな」って言っているのではなくて、それなりに頑張っているんだと思う。
だって、胸がきしむような毎日を送っているわけだしね。
軽いタッチの曲だけど、主人公のSOSはけっこう深刻なのかもね。
やっぱり深い、柴田淳!
恋愛編に続いて、今回は人生に「グッ」とくる名曲を紹介してみたけど、楽しんでもらえたかしら?
柴田淳さんは歌も上手いし歌詞もメロディーもいい、もう全部が名曲よ!
コアなファンが多いのも納得よね。あなたもこれをきっかけに、柴田淳さんの世界に浸ってみてね♪