ごきげん一青窈
2月、少しずつ春を感じる季節ね。
日も長くなってきたし。
あたしも、心の春に訪れてほしくて、少し前にある男性とデートしてみたの。
何度も言っておりますが
あたしって、ブスなのね?
だから、そもそもデートまで進めるのが大変だけど、今回の男性は容姿はそれほど重視しないタイプだったみたい。
初デートだし、ゆっくり話したいしで、居酒屋でお酒を飲みながら、会話を楽しみたいなって思ったのね。
彼もあたしも、お酒が好きだから。
彼はけっこうおしゃべりなタイプで、気まずい沈黙はなく、それなりに楽しく時間は過ぎていったの。
彼の仕事の悩み、彼の家族の事、彼の子供時代、彼の趣味、彼の苦手な食べ物・・・
彼だけの話をたっぷり聞いて、六時間経過。
それでもまだ、話し足りない様子の彼だけど、さすがにあたしも疲れたわ。
なんかもう、お腹いっぱい。
ていうかさ、彼は楽しそうにずっと自分のことを話していたけれど、あたしのことは全然聞いてこなかったのよね。
あたしは彼について、ずいぶん詳しくなったけど、彼はあたしについて何も知らないと思う。
興味なかったんじゃないかしらね・・・
それからも何度かメールのやり取りをしたけど、なんか噛み合わないし、お付き合いは見送りました。
『その時間が盛り上がる』のと『楽しいと感じる』のは、まったく別物なのね。
今回のことで痛感したわ。
入口で違和感がある相手って、やはりうまくいかなそう。
第一印象って大事ね。