少子高齢化が進む日本。
終身雇用は期待できず、年金の支給開始年齢は引き上げられそうで、ほんと未来が不透明。
経済評論家が
「貯金するだけではなく、何かに投資すべきだ」
って騒いでいるから、株式投資を視野に入れている人もいるのでは?
でも、株式投資って怖いイメージない?
ちょっと意外かも知れませんが、あたしは一応、現役の株式トレーダーです(そんな儲けていませんけど)。
友達から「株式投資って怖い」「失敗して借金まみれになりそう」って言われるの。
あたしも株式投資を始める前は、漠然とそう思っていたけど・・
今回は株式投資に興味がある人のために、株のトレードがどんなものか、まとめてみようと思うわ。
目次
馬鹿なことをしなければ、借金はできません。
日本って、株式投資にネガティブなイメージがあるのよね。
1990年代前半にあったバブル崩壊で多額の借金を負った人が、たくさんいたからかしらね?
日本がバブルだった頃は「株は買って、放っておけば上がる」なんて言われていたみたいで、好景気がずっと続くと信じていたから、値上がりした株を売らないで、ずっと持っていたんだろうね。
ちょっと話が脱線したけど、あたしの周りには「株式投資に失敗すると借金ができる」って思っている人が多いのよね。
でも、よっぽど馬鹿な取引をしなければ、元本割れもしくは最悪0になることはあっても、借金はそうそうできないのよ。
というわけで、どういう事か説明するわね。
まずは証券取引口座を開設
株式投資を始めるためには、証券会社に口座を開き、株を取引するためのお金を入金する必要があるわ。
株式投資デビューの準備は、たったこれだけなのよ。
取引の種類
株式投資には、いくつか取引の種類があるのよ。
まずはそれから説明するわね。
現物取引
現物取引は、一番基本になる取引。
「証券口座に入金した自分のお金で、株を売買すること」を現物取引と言うわ。
「現物」の名前の由来はいろいろあるらしいけど、実際にやっている事は先に説明した感じ。
より突き詰めたい人は、証券会社の公式サイトとか読むといいわ(投げました)
説明を読んで、気になる箇所がなかった?
「自分のお金」ってフレーズ。
ここがポイントなの!
実は、株式投資は証券会社に資金を借りて行うこともできるのよ。
信用取引
信用取引とは、証券会社に入金したお金を担保に、その約3倍の資金で取引できるシステムなの(大体、どこの証券会社も3倍ぐらい)。
担保は「委託保証金」って言われているんだけど、大体どこの会社も最低で30万円は必要だと思うわ(たぶんね)
ちなみに信用取引を行うためには、現物取引とは別に口座を開設することが必要なの(ネットでサラッと申請すればいいだけ)
口座としては別だけど、現物口座と資金は共有できるわよ。
というわけで、この信用取引口座を開けば証券会社からお金を借りて、自分が入金した以上の資金で取引できるわけね。
ちなみに信用取引は、ちょっと特殊なこともができるのよ。
信用買い
「信用買い」とは言葉の通り、証券会社にお金を借りて株を買う事よ。
現物取引と違うのは、証券会社に金利を払う必要があること。
この金利は1日毎に発生するわ(額はだいぶ小さいのでご安心を)
現物取引は自分のお金で取引しているから、もちろん金利は掛からないわよ。
そして、信用買いの場合、配当金や株主優待は受け取れないわ。
だから、前述した二つが目当てで株式投資するのなら、現物取引で株を保有していないと駄目よ。
信用売り(空売り)
「信用売り」は別名「空売り」とも呼ばれていて、信用取引口座を持っていないとできない取引なの。
空売りがどんな取引かと言うと
「証券会社から株を借りて、株を売る」
意味分かんないでしょ?
具体的にどうやって利益を出すかと言うと・・
株価が高い時に、証券会社から株を借りて売る→株価が安くなった時に、株を買い戻して証券会社に返す→「高い時」と「安い時」の差額が利益に!
株式投資は
「安いと思う時に株を買って、自分の買値より高くなったら、株を売って利益を出す」
って認識だと思うけど、空売りでは逆の事ができるのね。
なんか不思議よね・・。
ちなみに自分が空売りした時より、株価が高くなった場合は、もちろん損失になるわよ。
株式投資で借金ができるパターンとは?
さて、取引の種類を説明した所で、株式投資で借金ができてしまう理由を説明するわね。
分かりやすいように、現物取引で損失が出るパターンから解説します。
すっごい極端な例にしちゃうねっ
現物取引で損しちゃった場合(._.)
スタートした時の資金:50万円
1000円の銘柄を500株購入(この時の価値50万円)
→投資した会社が実は粉飾決算や不正の嵐で株価大暴落!株価は10分の1の100円に(この時の価値5万円)
→度重なる不正に倒産の噂も・・。株価は回復しないと見込んで、100円で500株全て決済。
ゴールした時の資金:5万円(45万円の損失)
式:50万円(現物取引口座の資金)-45万円(損失)=5万円
実際に、こんなに運が悪い人は滅多にいないと思うけど、こんな事も起こり得る株式投資、恐るべしっ!
現物取引の場合、例の会社が倒産して証券の価値がなくなっても、資金の50万円が0になるだけ。
では、信用取引の場合では?
信用取引で損しちゃった場合(._.)
スタートした時の資金:150万円
(資金の内訳)
委託保証金:50万円→信用取引口座で150万円まで取引可能の状態とする。
1000円の銘柄を1500株購入(この時の価値150万円)
→投資した会社が実は粉飾決算や不正の嵐で株価大暴落!株価は10分の1の100円に(この時の価値15万円)
→度重なる不正に倒産の噂も・・。株価は回復しないと見込んで、100円で1500株全て決済。
ゴールした時の資金:-85万円(135万円の損失)
式:50万円(委託保証金)-135万円(損失)=-85万円
この取引の場合、信用取引で使える資金全てを使って株を買った挙句に、思惑が外れて大暴落してしまったわね。
こういう風に使える資金全てで取引する事を「全力買い」と言うの。
これに加えて、もしも現物取引口座でも、全力で株を買っていた場合は「全力2階建て」なんて言うのよ。
「全力買い」は、自分の思惑通りの展開になれば利益も大きいけれど、そうならなかった場合、損失も大きいの。
ハイリスクハイリターンってやつね。
株式投資で借金ができてしまう理由は、信用取引で甚大な損失を出してしまった場合なの。
例え、全力買いをしていなくても、資金管理がしっかりできていなければ陥る可能性はあるので、信用取引を行う場合は慎重にね!
信用取引は、大きく資産を増やすのには有効な手段。
でも、使える資金が多くなっても、自分のお金ではないことを忘れずにね。
身の丈に合った取引を心がけていれば、こんな酷い目に遭うことは、そうそうないと思うわよ!
株式投資・・したくなった?したくなくなった?
というわけで、どうして株式投資で借金ができるのか、解説してみたわ!
ちょっと極端な例だったけど、お馬鹿をしなければ借金を背負うことは、ほとんどないわよ。
株式投資を始める時は、まず心構えをしっかりとね!
株式投資は資金がなくなると退場になるので、初心者の人は
「資金を守る事」
をしっかり学んでから始めるといいわよ~♪
なんか、借金の話に偏ったから、次は「株式投資・プチ情報」をお送りするわね!