ごきげんよう。
日本もIT化が進んでだいぶ経つと思うけど、過渡期を見てきたあたしとして変わったと思うことは
服装自由な会社が増えた
あたしが社会に出て働き始めた頃なんてさ、オフィスワークは男女ともにスーツが当たり前。
あの頃はクールビズもオフィスカジュアルもなかったのよね。
でもさ、海外のIT企業を倣って、若い社長が次々と誕生すると「似非スティーブ・ジョブズ」みたいな人が増えてきてさ。
会社の代表がラフな格好だから、社員もラフな格好で出勤していい会社が増えて、男の象徴って感じがする「スーツにネクタイ」が嫌いなあたしにとっては、ほんと幸運。
自分が着るのは嫌いだけど、スーツ姿の男の人は好きだから、スーツ自体は憎んでないけどね。
感覚的なことなのよ。
恐らく、FtMの人がスカートを履きたくないのと一緒の感覚なのではないかしら。
現在、お世話になっている会社も服装自由でさ、ほんと楽なのね。
外部応対のないデスクワークをするのに、堅苦しいスーツを着る必要なんてないし、合理的だわ。
ワイシャツにネクタイって締め付けがあるから、肩凝るのよ。
そうそう、他部署にいる男の子にさ、すっごいフェミニンな子を見つけたの。
彼がセクシャルマイノリティかどうかは分からないけど、ジェンダーレスな服装で身のこなしもしなやかで綺麗。
もしもよ、彼があたしと一緒で社会から押し付けられる「男性」のルールが嫌なタイプなら…
服装自由を許してくれる会社がこんなに増えなかったら…
もしかしたら、すれ違うこともなかったかも。
自分を曲げたくないなら、自分を受け入れてくれる場所で生きるしかないし、極端な話だとゲイタウンで働くとかさ。
あたしも若い頃、すっごい考えたもん。
スーツを着ることも「男性」の役割を押し付けられることも嫌で、どうやったら素のままで生きていけるのか。
でも、いろいろなラッキーが重なって、なんとか嫌な事はしなくて済んだけどさ。
普通の人にはまったく気にならないことでも、服装一つで苦しむ人もいるのよね。
あんまうまく伝えられないけど、理解してほしいと思いました。