ふきげんよう。
少し前の話なんだけどさ、朝出勤しようと歩いていたら、国道沿いの狭い道に大学生ぐらいの男の子が三人佇んでいたの。
「こんな狭い歩道に迷惑だなぁ」って、歩きながら眺めていたんだけど…
なんか、画用紙みたいなの持ってるみたい?
そして、その画用紙を車道に向かって掲げている。
そう、こんな中途半端な地方都市で、彼らはヒッチハイクをしていたの。
しかも、ヒッチハイクの行き先は、この辺りでは初詣スポットの某有名地。
えっ…
電車で30分で行けるじゃん。
これ、大学生にもなってやることじゃなくない?
さらに良く見ると、三人の中の1人はスマホで動画を撮影しているみたい。
もしかして、この子たちって大学生ユーチューバーかなんかで、
「ヒッチハイクで初詣に行ってみた」
みたいな動画を撮ろうとしてるんじゃ・・?
そいでさ、そいでさ。
ヒッチハイクに成功したら、乗せてくれた人の身の上話とか聞き出して、深イイ話みたいに編集するの。
それに、「思いがけず、おじさんのいい話を聞かせてもらった」とか、安っぽいテロップを差し込んだりとかさ。
狙い過ぎの感動動画を作成して、あわよくばバズろうと画策しているのかも知れないけど…
ヒッチハイク→他力本願
深イイ話→他力本願
で、他力本願じゃないのって、動画の編集ぐらいじゃないの?
自分で何かを考えて生み出しているわけでもないのに、何かを成し遂げた感を出すつもりなのかしら…
てか、これはあたしの想像だから、あの子たちがユーチューバーかどうかは分からないけどさ、なんか朝からゾッとしたわ。