ふきげんよう。
最近、気持ちがすっごい沈みがちなの。
なんか全然、前向きな気分になれない。
そんな時はついつい、過去にあった嫌な出来事を思い出しちゃう。
というわけで、ここであたしが二十歳の時の話を一つ…
あたし、小学生から高校を卒業するまで、ずっとデブだったの。
けっこうヘビーな肥満児ね。
高校在学中からダイエットを始めて、卒業してフリーターになった後ぐらいに、標準体型まで痩せたのね。
数字にすると76kg→56kgへ減量。
痩せたあたしはデブだった時は、まったく無縁だった「おしゃれ」に目覚めたの。
それまでは近所にあるライトオンでしか服を買ったことがなかったのに、ららぽーとやパルコみたいに、いろんなテナントが入っているお店に進出。
ダサいまま成人したあたしにとって、ららぽーともパルコもワンダーランドだったわ…
でさでさ、まだおしゃれのなんたるかを分かってなかったあたしは、それはもう派手でさ。
その当時は浜崎あゆみが教祖だったから、あゆを意識しただいぶ明るい茶髪に、水色のカットソー、その当時に流行していた赤いボトム、オレンジのトート…
すごいセンスじゃない?
それに鋲が付いたリストバンドとかしてた…
今、考えるとヤバいけど、あの当時のあたしにはそれが
「ベストコーディーネート」
だったのよ。
そんなわけで、「戦闘服」をまとってパルコに出陣するあたし。
きっとまた、派手なアイテムを仕入れにいくつもりだったんだろうね。
でさ、なんて名前のお店だったか忘れたけど、6000円も出せばそれなりの服が買えるような、おしゃれ初級のお店に突撃したらね…
「シンプルな白いシャツ、すごく気になるっっ」
派手な配色過ぎてヤバい服を着てるのに、初めて「シンプル」に目覚めつつあたし…
じっと服を眺めていると、
眉毛が濃い藤木直人の失敗作みたいな30手前のショップ店員
が、声をかけてきたの。
店員「その服、気になる感じ?」
あたし「あっ…はい、シンプルな感じで…」
店員「ああ、まあ無難だよね。他にも好きそうなアイテムあるよ」
あたし「はぁ…」
店員「今着てる服の雰囲気もそうだけどさ、もっと明るめの服のほうが好きじゃない?」
あたし「はぁ…」
なんでか分からないけど、このショップ店員、他の服をあたしに売り付けたいみたいなの。
でも、あたしはシンプルな白シャツに心を奪われていて、店員の誘導に乗らない。
すると…
店員「いや、今もけっこう明るめの服着てるし、雰囲気違うっしょ」
あたし「はぁ…(困惑)」
店員「あのさ、こっちは流行りとか全部分かってるからさ!」
あたし「!!!???」
なんでかよく分からないけど、いきなり店員にキレられたあたし。
ただ、気になる服を眺めていただけだったのに、一体なぜ?
あまりの理不尽な仕打ちに、すぐにその場を立ち去ったけどさ、どう考えても
あのショップ店員、あたしがダサいからって見下してたよね?
この一件があって以来、あたしはショップ店員がずっと苦手なんだけど、あの人、一体なにをそんなに売り付けたかったんだろう?
デットストックみたいな、ダサいデザインのカットソーとかかな…?
ちなみに、今のあたしはモノトーンかブルー系しか着なくなりました。