ふきげんよう。
最近、コロナ不景気のせいでまた「就職氷河期世代の誕生か」って騒がれているじゃない?
日本を派遣社員でいっぱいにした某大手企業が支援の手を差し伸べたりして、あたしたちの時代よりはまだマシかな?とは思うけど、なんか自分が20代前半の頃を思い出しちゃってさ。
あの頃ね、バイト先で一緒だった子たちで、あまりランクが高くない大学に行っていた子たちは、とにかく就活が大変そうだったの。
それでさ、そのままバイト先で正社員になる子も何人かいたんだけどさ
そのバイト先、とんでもないブラック企業でね・・・
正社員は毎日、早朝から深夜まで仕事で当たり前。
週1で休めればいいほうで、運が悪ければ一ヶ月に1回も休みなし。
体調を崩して吐血する社員、バックレて一切の連絡が取れなくなる社員が出るなんてしょっちゅう。
それでも、あの頃の若者は「正社員で就職」したくて、その気持ちにつけ込んで搾取する悪い会社がいっぱいあったのよ。
あたしは正社員じゃなかったから、もう少しだけマシだったけど、二週間ぶっ通しでシフトが入ってたことはあったな。
ネットの普及と共に、悪い企業は告発されるようになったので、今はどこの会社も「風通しの良い職場」を装っている印象。
しょっちゅう上司との面談が組まれたり、「何か困っていることはないですか」「なんでも話してください」なんて声を掛けられることも増えた。
あの過酷な日々からすると、ずいぶんと温くなったもんだわ。
でもさ、いくら会社側が寄り添う姿勢(本気かは不明だけど)を見せてくれても、相談したり愚痴ったりしようと思えないのよね。
だって、あたしたちの時代は非正規雇用はとにかく弱い存在で、問題のある言動をすればすぐに解雇。
常に足元を見られている状態だったのよ。
だから、会社という組織で自分よりも高見にいる正社員様に、なにか相談したいなんて微塵も思わないの。
もしかしたら、相手は本当に善意で声をかけているのかもしれないけど、あたしは受け取らないわ。
相談するほど会社組織の中で悩んでいるなら、さっさと転職を考えるもの。
でも、きっとここでちゃんと受け取れる人は・・・
厚かましく会社にずっと残れるのかもね。