今週の火曜日に事件が発覚して以来、どのニュース番組もトップで報道している神奈川の座間で起きた猟奇殺人事件。
犯人の白石隆浩が一体どんな人間だったのか、かつての交際相手や仕事仲間、SNSでやり取りしていた人なんかが証言を始めているわね。
白石隆浩を知れば知るほど意外と身近にいそうな人間で、そこが余計に恐怖を感じさせるわ。
どんなに専門家が検証しても、理解できることは絶対にないだろうね。
犯行に使われた部屋が、どうしようもない事故物件になってしまったから「もう建物を取り壊しちゃうのかな?」って思っていたけど、家賃が格安らしくて現在の入居者の中で退居を考えている人はいないんだって。
あのアパート、線路沿いになかったっけ?
最寄りの路線を使っている人は、電車の窓越しにあのアパートを見る度に事件を思い出すんじゃないかしら。
「犯罪現場マニア」みたいな人がいたら、きっとスポットになるよね。
被害者って10代や20代前半の女性が中心だったけど、未成年の女の子たちは家出でもしていたのかな?
仮に実家で普通に生活していたとして、自分の子供が突然いなくなったら親が警察に捜索願いを出すはず。
白石隆浩のSNSから、身元不明の被害者と家出人たちの照会をして、該当者がいたらDNA鑑定を行うのかしら?
犯人がどんな人間か分かってきて、事件の衝撃は少し落ち着いてきたけど、これからは被害者の情報が明かされて違う感情が湧き上がってくるかも。
いろいろと気になる事件だけど、ネットでは白石隆浩の家族について話題になっているみたいだね。
どうにかして情報を入手して晒そうとしているみたい。
みんなが気になる事をネットに上げれば、ブログのPVが増えて広告収益が上がるのかも知れないけど、犯罪者の家族ってだけで物みたいに考えているのが伝わってきて、なんだか悲しい気持ちになってくる。
人間って自分の方が優位な立場だと思うと、どうして他人を傷つけるのが平気になるんだろうね。
一度情報がネットに拡散してしまえば、完全に削除するのは難しくなる。
軽はずみな気持ちでやった事が、誰かの心を一生傷つけていくことになるのに、きっと相手が「犯罪者の家族」だから責任を取らなくてもいいと思っている。
そして、これから被害者の情報が明かされたら、今度はそっちの詮索。
事件のきっかけがSNSなら、それらしきアカウントを誰かが探し出して、裏付けなんてせずにネットに好き勝手な情報が拡散されていくのではないかしら?
興味本位で被害者のプライベートを詮索して、次は死んでしまった人たちを侵す。
そんな無責任な行いが、傷ついた被害者の家族をさらに傷つける事になるのに、どうして考えないんだろう?
みんながやっていればいいの?
みんなと同じなら安心?
でも、その「みんな」って誰なんだろうね?
ほとぼりが冷めて事件を忘れる日が来ても、当事者たちはずっと闇から出られないかも知れない。
でも、傷つけた人たちは事件の当事者のことなんて忘れちゃうんだろね。
いじめと一緒なのかも。
好奇心や興味本位で他人を傷つけていないか?
得体の知れない「みんな」の一員に自分もなっていないか?
しっかり考えないとね。