世間知らずだった時に体験した『ブラックバイト』の思い出

BarbaraALane / Pixabay

いつだったか、コンビニの店員さんが「恵方巻きの売上ノルマの協力を強要された」なんて話題になったよね。
事情があって遅刻したのに罰金を取られたり、仕事中に何か物を破損させて弁償させられたり、探せばブラックなアルバイトっていっぱいありそう。
アルバイトに限らず、正規雇用だろうが非正規雇用だろうが、理不尽な会社って溢れているのかもね。

働き手がどんどん辞めてブラック企業が破綻しちゃえばいいと思うけど、生活のために辞められない人もいるだろうし、そう簡単な問題でもない。
就職ってけっこう運に左右されるところがあるし、次に会社にお勤めする事があるならパワハラ上司やモラハラ上司はもう勘弁してほしいわ。

二十代前半の頃だけど、あたしもブラックバイトの経験があってさ。
まあ、あの頃はまだ「ブラック」って言葉も浸透してなかったけどね。
だから、自分が理不尽な立場に置かれているって気づかなかったわ。
無知って恐ろしい。

スーパーマーケット専門の派遣のアルバイトだったんだけどさ、慢性的に人手不足なのよ。
社員さんたちはバイトの穴埋めのために、県内・県外のいろんな店舗に朝から晩まで飛び回っていて、月に1,2回しか休めてなかったみたい。
男の社員さんなんて、客商売なのにお風呂に入っていない臭いがしていることが・・
家に帰る暇もなかったのかもね。

中には過労で吐血した人もいたわ。
社員同士でカップルだった人たちがいたんだけど、二人揃ってバックれた事件もあったわね。
あれは一大事だった。

こんな話しを聞くと、

「なんで辞めないの?別の仕事を探せばいいじゃん」

って思うでしょ?

でもね、この時代って就職氷河期ど真ん中なのよ。
だから、こんなブラック企業でも正社員で働けることは貴重だったみたい。
就職難に付け込まれてアルバイトから社員になった子が何人かいたけど、追い込まれていく様を目の当たりにしたわ。

まあ、社員がこんな具合だから、アルバイトも半月休みがないとか当たり前。
例え高熱が出ていても、自分で代わりを見つけられなければ出勤しなくちゃいけなかった。
新人研修とかシフト作成とかもさせられたし、自分もアルバイトなのにアルバイト希望の人の面接をしたりね・・

派遣だからその当時のアルバイトの相場よりもは時給が良かったけど、派遣先のバイトとかパートから嫌がらせされるのよ。

「派遣いじめ」ってやつね。

同じ仕事しているのに時給が高いのが気に食わないらしくて、陰険な嫌がらせをいろいろされたものだわ。

まあ、そんな経験も現在のあたしの糧になっているわけで、求人広告からブラックっぽい香りを嗅ぎ分けるの得意になった気がする。
新人研修もシフト作成も役に立ったけどね。

そんなこんなで、パワハラの被害に遭った経験も何かに活かせる日が来るかしらね?
最悪な環境を味わうと、ごく普通の職場がすごい良い環境に感じそう。

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