おつか令和
センスのない挨拶ね。
でも、飲み会の時だけはりきってる昭和のおじさんたちが言ってそうだわ。
自分で使ってみて、余計に萎えた気持ちになってくる。
誰かあたしを救って。
何かの節目になるとさ、人って新しい目標を立てがちじゃない?
新年の抱負もそうだし、今年なんて元号が変わったから心機一転したい人も多そう。
でもさ、あたしが考えているのは「卒業」のタイミング。
新しく始めるよりも、続けてきたことをどう終わらせるべきか・・
仕事を卒業することに関してはプロ級なので、今後の人生で無職に関してはずっと卒業生でいたいよね。
卒業のタイミングが難しいもの
二十代の頃からずっと読んでいる漫画雑誌・・
正直さ、主人公たちが年下になり過ぎて、もう共感できないのよ。
後は、歳を取ってくると恋愛に関心が薄くなってくる。
でもさ、作家の先生ってあたしと同世代か上の世代だったりするのよね。
そう考えると、若者を主人公にした物語を描けるってすごいわ。
別に漫画雑誌から「ババアは読むんじゃねーよ」って言われているわけじゃないんだから、無理に卒業する必要もないの。
ただ、ズルズルと続けてしまうと、あたしって死ぬまで少女漫画脳のままなんだなぁって。
いいか、もう手遅れだわ。
あとはさ、なんとなく観てる帯番組。
ドラマは全然観なくなってしまったのだけど、平日は毎日放送しているような情報番組、録画してでも観ちゃうの。
なんていうかさ、一人上手になってくると、変わらないものを求めてしまうのよ。
いつも同じ曜日の同じ時間にチャンネルを合わせると、お馴染みのコメンテーターが馬鹿話をしている・・
なんか、常連の飲み屋に行ってホッとする感じね。
でもさ、ホッとしてみただけで、話の内容はほとんど頭に入っていないの。
もう、ネット観ながら流し見で済ませちゃう感じ。
・・・まあでも、その空間に癒されているのなら、これも無理に卒業する必要ないか。
やっぱ卒業するなら、「本当は嫌いなもの」がいいわ。
例えば、「ブス」と「ダイエット」
そうね、これね。
おつか令和では、この二つとの関係を終わりにしよう。
ダイエットは痩せてからリバウンドしなければいいだけ。
ブスは・・・
お金かけて目と鼻と口を整形しようかしら?
そうね、そうしよう!