SNSを使った「ネットいじめ」。現代の子供たちが向き合う闇とは?

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クラスメイトから受けたいじめを原因に、中学生が自ら命を絶つというニュースを、最近よく目にするわね。

あたしもいじめの被害に遭った経験は何度かあるのだけど、学校から離れれば安心できたわ。
でも、今の子供たちは常にSNSに監視されているようで、学校から離れてもいじめの影に怯えなくてはいけないみたい。

今回は、現代の子供たちが直面している、いじめの問題について調べてみるわ。

「ネットいじめ」が増加した原因は?

影響が大きいのは、2010年の終わり頃から普及し始めたスマホが原因。

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それまでもスマホは存在していたけど、知名度も普及率も低かったみたい。
2010年の終わり頃から、大手各キャリアがAndroidを搭載したスマホを発売し始めて、その便利さから一気に普及したのよね。

大人がスマホを持っているのが当たり前になった頃、子供たちにも普及し始め、今では親のお古のガラケーなんて使っている子、ほとんどいないだろうね。

便利な「LINE」がネットいじめの主役に

ガラケーからスマホへの過渡期である2011年に登場したのが「LINE」

メールみたいに一対一のやり取りではなく、グループを作って会話できるシステムは、既存のチャットアプリと同じなのだけど、LINEはなんでこんなに人気になったのかしら?

個性的でかわいいスタンプが送れたり、好感度の高い有名人がCMに出演していたり、子供たちの心をつかむには、十分だったのかもね。

でも、この手軽で便利な「LINE」が、昨今の子供たちの「ネットいじめ」の主役になっているのは、否めない現実だよね。

より新しい方へ舞台を移す「ネットいじめ」

それまでは、モバゲーやグリーなどSNSサイトでの、匿名での誹謗中傷や晒し行為が問題視されていたけれど、スマホが普及してからネットいじめはTwitterLINEに舞台を移したみたい。

Twitterを使ったいじめ

TwitterはSNSサイトよりも手軽に投稿できる。
情報が拡散するスピードが早く、他人の投稿を引用できるリツイート機能も、悪意のある使い方をすれば炎上の原因にもなる。

また、関わりたくない相手がいる場合は「ブロック」という機能を使えば、相手のツイートは見えなくなるし、自分のツイートも相手には見えなくなる。
その機能を悪用すれば、相手が知らない所で、いくらでも陰口を叩けることになるわよね・・

最近では、Twitterにて複数アカウントを持つことが、学生の間で流行っている模様。
その理由は「表のアカウントでは、いろんな事に気を使って本音が言えない」からなんだそうよ。

みんながアカウントを持っているから、自分もアカウントを持っていなくちゃいけない気になる。

匿名で登録することだってできるのに、友達からハブられたくないから、自分のアカウントを教える。

当たり障りのないことを呟いて、本当は興味のない友達の投稿に「いいね!」する。

今の子供ってスマホばっかり見ているけど、そうやって自分がいじめのターゲットにならないように、必死に画面にかじりついているのかも知れないね。

LINEを使ったいじめ

LINEはTwitterと違って、自分が「友達に追加」した相手や、友達じゃなくても同じ「グループ」の相手とだけやり取りできるツール。
でも、そのグループがとてもやっかい。

Twitterは設定を変更しなければ、投稿した内容は基本的に誰でも読める開けたツール。
LINEは友達であれグループであれ、繋がっている相手同士でしか、やり取りの内容が見られない、閉鎖的なツール。

もしも、そんな閉鎖的な世界で、同じグループの皆から悪口を言われたり、無視をされたりしたら、とても傷つくのではないかしら?

LINEは、自分が送ったメッセージを相手が確認していると「既読」という通知が付くんだけど、既読になっても返信しないことを「既読スルー」と言うのね。

もしもグループ内で、自分のメッセージを皆が読んでいるはずなのに、全員に既読スルーされて、自分がいないように扱われることがあったら・・・

無視されないにしても、全員から「うざい」とか「消えろ」なんて罵倒されたら、精神的にとても辛いよね。

学校で顔を合わせても、みんな何も言わずに知らないふりしているのに、LINEではそうやって悪口を言ってくる。

そんなことをされるなら、グループから抜けてしまえばいいと思わない?
でも、子供の頃は社会が狭いから、なんとか仲直りしたいって思うのか、自分から抜ける子は案外いないみたい。

今見ている世界が全てだと思ってしまい、修復できない関係に絶望する。
その結果、一人で問題を抱え込んで、最悪の事態になってしまうことも・・

ネットいじめはなくなるのか?

とても陰湿なネットいじめだけど、TwitterやLINEの使用を制限するのは難しい。
この問題は、どうしてもなくならないと思うの。
そうすると、周りの大人が敏感になるしかないんじゃないかな?って思う。

ネットの世界という、目が届かない場所でいじめの標的にされてしまっては、防ぎようがないのが現状。

ならば子供たちには、もしもいじめの被害者になってしまった時のために、事前に自分で自分を守る「自衛」の手段を教え、既に傷ついているのなら「心のケア」をしっかりとして、大人が気付いてサポートしていく必要があるのではないかしら?

いじめ問題のサポートをしている団体

最後に、いじめで苦しんでいる子供たちをサポートしている団体を紹介するわね。

「ストップいじめ!ナビ」

子供が電話やメールでSOSを出せる相談機関を、複数紹介してくれているよ。
いじめだけでなく、体罰や虐待などの相談も受け付けているわ。
また、保護者向けの相談機関も紹介されているので、気になることがある大人も、一人で悩まずに専門家に相談することをおすすめします。

あたしは無知なことが、最悪の結果を招くこともあると思っているの。
あらかじめ、頼れる場所があるのを知っていたら、助けを求めることもできるんじゃないかな?

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