とかく人間関係が面倒くさいあたし。
あたしは距離感のない付き合いがすごく苦手で、会社にお勤めしていた時も「お昼休みにいつも一緒にランチ」とか、すっごい苦痛だった。
だから、そういう類の人とは距離を置くようにしてたわ。
休み時間は一人になって気持ちを切り替えたいし、仕事の愚痴とか興味のない話なんて聞きたくない。
必要以上に自分のプライベートについて話すのも嫌いだし、聞きたがる人も好きじゃない。
でも、下ネタはすぐ言っちゃうけどね(笑)
たまに「何も相談してくれない」って、仲が良い人から言われるけど、自分の人生の決断を逐一他人に相談する気持ちも全然理解できない。
そうそう、最近よくみんなが使う「全然」って、否定する時に使うんだよ?
「全然好き」って変な日本語なんだよね。
そんなわけで、「相談してしてタイプ」の他人の不幸を内心、面白がっている退屈そうな人生の人もシャットアウト!
おばちゃんに多いよね。
あたしが大好きな美輪明宏様がおっしゃっていたけど、どんなに親しい仲でも一定の距離は必要だって。
人とは6,7割で付き合うこと。
例えば借金。
相手の境遇に同情して、友情なんてもので借金の保証人になって、自分が肩代わりしている人とかいるでしょ?
あんなのも、相手のプライベートに入りすぎなんだよね。
巻き込む方も巻き込まれる方も、お互いの領域に踏み込みすぎている。
丁度良い人付き合いができる境界線を越えてしまったんだね、きっと。
そんなわけで、美輪明宏様信者のあたしは「必要以上に他人に踏み込まない」というルールを、とても大事にしているわけだけど、それを「冷たい」とか「割り切っている」って言われるのはちょっと心外。
だって、長く付き合っていけるように、適度な距離感を保っているのにさ。
まあ、冷たいって言われちゃう時点で価値観が違うわけだし、その相手とは合わないんだろうけどね。
所詮、他人が考えている事なんて露ほども分からないんだし、「分かり合う」って綺麗事は無理な話なのよ。
案外、そう思っていた相手に裏切られたりしているしね。
あたしは「通じ合う」の方が好きだな。
今、仲が良い友達とは通じ合えていると思う。
境遇も価値観も生活レベルも違うし考え方も違うけど、付かず離れずの適度な距離感を保ちながら通じ合う。
これが、あたしが思う人付き合いのベストな形。
大人になると、いつも一緒にいる事も感動を分かち合う体験も、そんなに必要じゃないのよ。
昔は綺麗と思っていたものが、案外そうでもなかった事に気付くのは悲しい気もするけど、そういう感情を乗り越えて、心は洗練されていくのよね。
粋なババアになりたいものだわ。