想像上の敵は無敵

ふきげんよう。

三連休が終わってしまったわね。

ああ、今週は四日しか出勤しなくてよくても、休み明けは憂鬱だわ。

絶対に仕事が多くて大変だしさ。

忙しくてピリピリするのも嫌だけど、会社で苦手な人っていうかもはや嫌いな人がいてさ。

避けようと思えばなんとかなるから、まあ前の会社の嫌いな同僚よりもはマシなんだけど、新しい職場でも早々に人間関係で悩むとはね。

一回気になり始めると、あたしってとことんモヤモヤしちゃうタイプなのよ。

一個ダメだと全部ダメって思考回路の癖がまだ直ってないから、悩み出すと休みの日も憂鬱になってしまう。

まあ、わざわざ自分を不幸にする必要なんてないし、考えないのが一番なんだけどさ。

そうそう、モヤモヤしている時に思い出したことがあってね。

ドラマにもなった「凪のお暇」ってあるでしょ?

主人公の凪は実母からの干渉や支配に悩んでいて、作中で悶々とすることがあるんだけど、そんな彼女の様子を見てたしか同僚が言うの。

「想像上の敵だから無敵になってる」

そう、凪の母親もただの人間なのに、想像上では決して倒せない無敵の相手になっている。

あたしもこの状態に陥りがちなのよね。

相手もただの人間で、こっちが反撃に出ればダメージを与えることもできるのよ。

実際、他人から嫌われるような人間なんて大した相手じゃないの。

それなのに、自分一人でグルグルと取り越し苦労をしているのね。

そう考えたら、少し気持ちが楽になるような。

まあ、嫌いな人なんて周りにいないほうがいいし、いても関わらないのが一番なんだけどさ。

毎日を心穏やかに過ごしたいよね。

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