就職氷河期世代は「頑張ったね」って言ってもらえなかった。

 

ふきげんよう。

今年も終わりが近づいてきた。

仕事を辞めてまた転職して、40過ぎてるのにまた新人から始めて、目まぐるしい一年だったよ。

でも、来年はまた仕事を辞める予定なんだけどね。。。

転職活動してた頃の不安と不満だらけだけど希望も少しはあった時の気持ちを、今でも思い出す。

たった半年前の話なのに、ずいぶんと元気がなくなってしまった。

社会の枠組みで考えて、いろんな人たちが言うようにロスジェネの自分にもう明るい未来はないと思う。

私が高校を卒業する頃は日本は既に不景気だったし、私より少し上の世代の人たちが恐らく「一番最初の就職氷河期世代」として苦しい思いをしていた。

実際、バブルが弾けて3年後ぐらいには、時事を反映したドラマが放送されていたのを覚えている。

「就職試験は難易度の低いもので、年功序列・終身雇用で誰でもそれなりの人生を歩める」と、景気の良い日本を生きてきた親や周りの大人を見て育ったのに、その人たちが油断したツケを何も知らない次世代に押し付けられ、長い長い冬が今でも終わらない。

選ばれるための基準は異様に高くなって、要領も頭も良くない人はひたすら搾取されるだけの対象にされる。

新卒で正社員に就職できなければ、なぜか「経歴」で差別を受けて面接すらしてもらえない。

頑張って勉強して資格を取っても、今度はとても頭の良い人が作ったご大層なAIに仕事を奪われる。

無責任に投資を勧めてくる話が溢れているけれど、誰でも儲かるシステムでもなく、ただ「お金を持っている人がもっとお金持ちになるための養分」にされるだけ。

何を真剣に頑張っても結果が出せない。

八方塞がりの現状が嫌になって、ふとこんなツイートをした。

「努力」「向上心」「自己実現」…若い頃、自分からも周りからも呪いのように掛けられた言葉。

頑張れば自分もそれなりの幸福をつかめると信じていた。

でも、生きれば生きるほどそれは難しくなって、社会は結果が出せない人間を無能と叩いて認めてくれない。

もう40歳を超えたのに、一度も自分に自信が持てたことがない。

誰からも「頑張ったね」と認めてもらえなかった。

こんなに疲弊して生きているのに、私は頑張っていないというのか…

でも、いい加減、自分だけは自分を労ってあげたい。

たとえ、結果なんて何も出せていない人生でも。

そして私と同じ時代を生きた、同じ苦しみを抱えるあなたのことも認めて労いたい。

それを傷の舐め合いと馬鹿にする人もたくさんいると思うけど

それでも「私たち、頑張ったね」と労いたい。

なぜなら、私たちは長い冬を今も戦い続けている同士なのだから。

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