現在の自分は『仮の自分』ではない。

pixel2013 / Pixabay

ほとんどの人類が発症するであろう病『中二病』

あたしが思うに、高校や大学在学中から『税理士』とか『公認会計士』を目指しているタイプの子は、この中二病に罹っていないor罹っていてもすぐに根治したのではないかしら・・?

ちなみに、あたしなんて一か月前に占い師さんに『大人になり切れない』って言われたわ。
永遠の中二病よ。
だから、40も近くなってきたのに、こんな感じなんだろうね。

この中二病、自分の内側の世界と現実の世界、大人になる度に客観性が養われていくことによって、徐々に症状が良くなっていくでしょ?

でも、多くの人々が二十歳ちょっとぐらいまでは、中二病をこじらせているのよね。

若い頃の『何も怖くないし、これから何にでもなれるような万能感』、すっごい懐かしいわ。

通信制の短大時代で出会った、中二病をこじらせている子

中二病って聞くとさ、発言がやたらと大仰だったり、いっつもでっかいヘッドホンを付けてたり、分かりやすいタイプが浮かぶけど、あたしが会ったのはその当時で21歳の女の子。

あたし、30歳から二年間、通信教育だけど短大で学生をやり直したのね。
通信制の大学でもさ、学校で講義を受けて単位を取らないと卒業できない仕組みになっていて、何教科は大学で授業を受けなくちゃなの。

授業には、講義の内容をひたすらノートに取って最後のテストに備えるタイプと、「グループワーク」っていう5人ぐらいで一つの課題に取り組むのと、基本的にこのどちらか。

あたしは「グループワーク」が大嫌いだから、できるだけ避けていたけど、必修科目に含まれている事が多くてさ・・
あれは本当に苦痛だったわ。

そんなグループワーク、ある授業で先生が適当に選んで組まれたグループの中に、中二病をこじらせている21歳の女の子がいたの。

その子のプロフィールはさ、

『ダンサーの卵兼デザインの勉強をしています。プロのデザイナーになるために、短大に通う必要があるので入学しました。』

っていう、ダンサーになりたいのかデザイナーになりたいのか、ちょっと分からない感じだったの。
なんか、本田望結ちゃんの『プロのスケーターも女優もやりたいです』に似ている気がするけど、あの子は両方ともけっこう形になっているわね。

理想があれば、その他は雑でいい?

まあ、夢があることは良いと思うし、その時は気にならなかったんだけど・・
その子ったら、座学の時は居眠りもしくは教科書に隠してスマホをいじってる。
グループワークの時は、ろくに意見も出さないで、ただ言われた事をやっているだけ。

挙句の果てには、調べ物があって何人かで席を外して戻ってきたら、黙って帰っちゃってたの。
書置きも言付けもなし!

目標のために仕方なく短大に入学したみたいだけど、その子はここで学ぶ事にエネルギーを割くつもりが全くないみたい。

未来の「理想の自分」にばっかり前向きで、現実は手抜きな上に後ろ向き。

なんか

『現在の私は仮の状態だから、別に頑張らなくていい』

みたいな「現在の自分は仮の自分で、未来は素晴らしい自分になれてる!」って、根拠のない考えが透けて見えてくるような・・

『仮の自分』も『理想の自分』もいない

あたし、ババアになって思うんだけどさ、どんな時でも『仮の自分』なんていないのよね。
それと同じように『理想通りの、未来の素晴らしい自分』もいないの。

いるのは『現在の自分』だけ。

人生って積み重ねだから『後で頑張る予定』は、案外通じないのよ。

理想や目標があるからこそ、不本意な場所にいる時だって現在を疎かにしてはいけないの。
よっぽど運が良くなければ、努力を積み重ねる事を知らない人間にチャンスなんて巡って来ない。

タイミング良く波に乗れたって、どこかで必ずボロが出るものなのよ。

あれからもう5年以上が経過したけど、あの子はダンサーかデザイナーにはなれたのかしら?
そもそも、あんないい加減で学校を卒業することができたのか・・?

どちらかというと嫌いなタイプの人間なので全然心配じゃないけど、沢尻エリカみたいに過去の自分の行いを省みるぐらいじゃないと、周りの人は認めてくれないわよ?

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