こだまさんの『夫のちんぽが入らない』やっと読んだ!マイノリティの孤立感に共感

夫のちんぽが入らない

去年、話題になっていたこだまさんの『夫のちんぽが入らない』
ずっと気になっていたんだけど、なかなか読む機会がなく、文庫本になってからやっと読めたわ!

漫画家のまんしゅうきつこさんが大好きで、きつこさんのTwitterを読んでいる時に、こだまさんと『夫のちんぽが入らない』の存在を知ったのだけど・・
初めてこのタイトルを読んだ時は、やっぱり衝撃だったわよね(笑)

あたしは経験は少なくない方なので、語ろうと思えば語れることはいっぱいあるんだけど、下ネタはスポンサーのGoogle様から御法度って言われているので、言及しないわね(笑)

さてさて、タイトルだけ読んでしまうと誤解を受けがちのこの本ですが、気になる中身は

『生きにくい一人の女性のお話』

なのよね。

子供の頃から人とコミュニケーションを取るのが下手で、ひっそりと生きてきたのだけど、それを変えたのが大学に入学するのを機に出会った男性。
引っ越した先のアパートに住んでいて、同じ大学に通う先輩で、まったく距離感も遠慮もなく近づいてきて、そんな彼と付き合うようになり、そして結婚するのね。

でも、二人には交際していた時からタイトルにもなっている問題があって、主人公はそれに苦しんでいるわけさ。

それに加え、主人公は夢だった教員になれるも、理想どおりに行かず、大きな挫折を味わうことになる。
そして、心を壊してしまい、自暴自棄になる時期もあるのよね。

立場は違えど、主人公もあたしもマイノリティ。
世間一般が言う「普通」の枠に入ることができず、時には自分を不良品のように思ってしまう。

特にあたしが共感したのが、仕事をきっかけに心が壊れていく過程。
ネタバレになってしまうので詳しいことは話せないけど、あの時の主人公の心の描写は、まるでかつての自分を見ているようだったわ。
まあ、最近も情緒不安定だったから、余計に心に沁みたんだけどね。

それが一体、このタイトルとなんの関係が・・?

って思うかも知れないけど、これも含め「普通の水準になれない苦しみ」が、一冊を通して描かれている感じ。
不思議とまとまりがあって、主人公の気持ちがよく分かったわ。
あたしはね。


夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

あたしは、自分のことは自分にしか救えないと思っていて、他人をコントロールできるって言う人間は、すごく傲慢だと思うの。
あと、『前向きさ』を押し付ける人間もね。

主人公が長い長い苦しみから解放されるまで、いろんな出来事が起こるけれど、過ぎてみれば渦中にいた時の記憶も懐かしく振り返ることができる。
今、苦しみの渦中にいる人にこそ、読んでもらいたいなぁって感じたわ。
自分の恥ずかしい部分をさらけ出すなんて、すごい勇気がいることだけど、あたしは希望をもらいました。

気になった方は、是非読んでみてね!

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

もしや・・シェアしてくれたり?

フォローする