電話の向こう側への想像力

ふきげんよう。

今じゃさ、家の電話って全然使わなくなったわよね。

うちの母親ですら、長話をする時はケータイだもん。
なんでも、シニアだと通話の定額プランが安いらしくて、固定電話を使うメリットがないらしい。

そうそう、生まれてからケータイがあるのが当たり前の世代は、固定電話の取り方が分からないって言うわよね。

「電話の相手が誰か分からないから出たくない」って理由らしいけど、これがジェネレーションギャップってやつかしら。

そう言えば、前に働いていた会社にいたなぁ、そういう子。

仕事できない人も電話取らない人多いけどね。

と、話が逸れてしまった。

今じゃ、どんどん影が薄くなる固定電話。

あたしもさ、家の電話に出るって言ったら、休みの日ぐらい。

この前も休みの日に家事が終わって、ちょっと一服しようかと思ってたら電話が鳴ってさ・・・

二階の部屋から電話がある一階まで、急いで移動して電話と取ると

「あのぉ~〇〇畳店と申します。畳の張替はいかがですか?」

って、あーもう、よくあるめんどくさいやつか。

保険の勧誘にリフォーム工事とかリサイクル業者の買い取りとか、なんでしょっちゅう掛かってくるのって
個人情報について厳しくなかった時代に、電話帳に家の電話番号を載せちゃてるからか。

なんかさ、こういうのって一方的にしゃべってくるから、ちょっとイライラするのよね。

冷たく断りたくなるんだけど、電話を掛けてきている人も、好きでこの仕事やってないと思うしさ。
なるべく丁寧にきっぱりと断ることにしてる。

たまに、ストレスが溜まっているのか、逆ギレする人もいるけど。
どっかの会社の保険の勧誘の若い男、一方的に「今の保険がもっと良くなるプラン」の提案をしてきて、「いらない」って断ったらキレてきたからびっくりしたわ。

あたしも電話の仕事をしていたから分かるけど、ストレス溜まるわよね。

これこそ、AIが対応してくれればいいのにさ。

電話に限ったことじゃないけど、みんなもっと相手の立場を想像できれば、優しい社会になるかも・・・って

これが日本人の察する文化なのか。

あら?それじゃ、あんまり良くない気も。

何がいい塩梅なのか、意外と分からないものだわ~

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